Ultrabookの人気もあって、ここ最近薄型モバイルノート市場が大きな盛り上がりを見せている。しかし、Ultrabookをはじめとした薄型ノートの多くは光学ドライブが省略されており、外付けドライブを使用しなければDVDやCDなどのメディアを読み書きすることはできない。そこで光学ドライブ内蔵でUltrabookに匹敵する薄型軽量ボディを実現したノートPCが注目を集めている。

富士通の「LIFEBOOK SH76/H」もそうした製品のひとつで、13.3型液晶を搭載しながら、最薄部16.6mm、最厚部でも23.2mmと抜群の薄さを誇っている。重量もDVDスーパーマルチドライブ搭載時で約1.34kgを実現。ちなみに光学ドライブ部分は、脱着できるモバイル・マルチベイ構造を採用しており、付属のモバイル・マルチベイ用カバーを取り付けたときは約1.21kgと、さらに軽くなる。

DVDスーパーマルチドライブ内蔵ながら、最薄部16.6mm、重量約1.34kgと薄型軽量を実現している

カバンに入れて持ち運びしやすい薄型軽量ボディながら、基本性能は充実しており、CPUに通常電圧版の第3世代Intel Core i5-3210M(2.50GHz)を採用している。ターボ・ブースト利用時の動作周波数は最大3.10GHzで、デジタルカメラで撮影したRAWデータの現像や動画編集などの高負荷な処理もストレスは少ない。しかもストレージは128GBのSSDを装備。データ読み出しが高速なため、大容量データの読み込みやアプリの起動時間が短く、非常に快適だ。

参考のためベンチマークソフトのPCMark7 Basic Editionで性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは3459となった。また、Windowsエクスペリエンス インデックスの結果は図の通りで、プロセッサとプライマリハードディスクの数値がとくに高くなっているのが分かる。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサとプライマリハードディスク(SSD)の数値がとくに高くなっているのが分かる

このほか、CINEBENCH R11.5でCPUの性能をテストしてみたところ、ほかのIntel Core i5-3210Mを搭載したノートとほぼ同じ2.90ptsという結果になった。

CINEBENCH R11.5でCPUのベンチマークを計測。ほかのIntel Core i5-3210Mを搭載したノートとほぼ同じ2.90ptsという結果が出た

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