1コアなら5GHz動作の世界に突入

4.8GHzと、前回の記録を更新したわけだが、5GHzまであと少しというところはかなり悔しかった。そこで、1コアのみなら5GHzを超えられるのでは、と思い、すこし試してみた。1コア・2コアが2bin、3コアが1binアップという、Core i7-3770Kのルールを守った上で、4コア時が4.8GHz、3コア時が4.9GHz、1・2コア時が5GHzという設定だ。

1コア5GHzでの動作は、4コア4.8GHz時と同様にかなりシビアだ。ただし、ベンチマークは完走できた。CPUパッケージ温度、そしてコア別の温度も1コア時であるので当然100℃を超えることはなく60℃台で、CPU保護回路も発動してはいないようだ。また、CINEBENCH R11.5上で6スレッドに指定することで、3コア4.9GHzも完走している。

1・2コア時とはいえ5.0GHzでのベンチマークに成功

CINEBENCH R11.5計測時の状況。2回目の計測時のもので、この際の室温は1回目の27℃より低い25℃だ。CPUパッケージ温度は101℃で危険な領域

ただし、そのひとつ上の1コア5.1GHzに関しては成功しなかった。4コア4.8GHz時に設定したVCore:1.465Vでは足りないようで、ただしこれを引き上げると今度は4コア4.8GHzが発熱のために完走しなくなるというジレンマに陥った。VCoreは、4コア全てに適用されるものであるため、1コア時のみ別の設定というわけにはいかない。こうした状況から、今回のGA-Z77X-UD5Hと簡易水冷におけるCore i7-3770KのOCは、1・2コア時5.0GHz、3コア時4.9GHz(CINEBENCH R11.5の6スレッド指定で動作を確認)、4コア時4.8GHzが限界と判断した。

最後に各クロックにおけるCINEBENCH R11.5におけるベンチマーク結果を紹介しておこう。

■GA-Z77X-UD5Hのベンチマーク結果(4コア共通設定時)
クロック 3.9GHz 4.1GHz 4.3GHz 4.5GHz 4.7GHz 4.8GHz
Multi CPU 7.89 8.27 8.67 9.1 9.49 9.71
Single CPU 1.66 1.74 1.83 1.9 2 2.04

グラフを見て分かるように、スコアはリニアで、これを見る限りCPU保護回路は発動しておらず、無事成功といったところ。なお、5.0GHz時のSingle CPUのスコアは先のスクリーンショットのとおり2.11だった。

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