白いタンクトップにフーターズのロゴと、シンボルであるフクロウ。そしてオレンジのショーツ! セクシーかつ健康的なこのコスチュームは、チアリーダーのユニホームを元にデザインされているのだという。この発想はやっぱり米国だなぁと思った。これが日本だとメイドとかそっち方向にまず考えが行くもんな。国によるカルチャーの違いって面白い。
で、このフーターズ・ガールは世界中に約2万人いるのだが、毎年その中でナンバー1フーターズ・ガールを決めるミスコンテストが開催されている。2万人の頂点というと、それってもはやちょっとしたタレントのオーディションと同規模ではないか。実際、フロリダで行われる最終選考の模様は全米にテレビ放送されるというからすさまじい。
ちなみに銀座店の場合、フーターズ・ガールは常時15名ほどお店にいるのだという。客席は178席あるので、ある程度の人数は必要だろうけど、それでもけっこう多いという印象だ。担当者のお話によると、サービス向上のために人数に余裕を持たせているらしい。たしかに忙しすぎて余裕と笑顔を失ったフーターズ・ガールなんて見たくないよね。こういうところもいちいちスケールがでかいのはさすがである。
メニューもザ・アメリカでダイナミック
ダイナミックさは店内だけじゃなくて、メニューにも表れている。中でも人気なのはボリューム満点の「チキンウイング」(10ピース1,300円)に、トッピングを自分で追加できる「HOOTERSバーガー」(1,480円)、それに「バッファロー・プラッター」(1,980円)などなど。ピクルスに軽く衣をつけてフライした「フライド・ピクルス」(880円)なんていう面白いメニューもある。全体的に肉率が高いのはやっぱりザ・アメリカ。「今日は肉と揚げ物でがっつりいくぜ!」という気分の日はフーターズに足を運べばまず間違いない。
そうこうしていると、何やら店内に陽気な音楽が流れてきた。いったい何が始まるんです? とカメラを抱えたままきょとんと立ち尽くしていると、フーターズ・ガールたちが店のあちこちに立ってダンスを始めたではないか!
そう、フーターズではフーターズ・ガールによるダンスタイムがあり、これが店内の雰囲気をさらに盛り上げるスパイスになっているのだ。どうしてもコスチュームに目が行きがちだが、こうした細かい部分での配慮や接客のレベルの高さこそが人気の秘密なのかもしれない……などということを、コスチュームを見つめながら考えたりもした。
さて、フーターズが他のレストランと違う点はまだある。店内ではフーターズのグッズが販売されており、手頃な価格で購入することができるのだ。ラインナップは人気のTシャツや、日本限定のiPhoneケースをはじめ、帽子やキーホルダーなど実にさまざま。中にはゴルフバッグなんてのもある。お店のグッズが売れるというところに、フーターズのブランド力を垣間見た気がした。
今回は比較的お店としても余裕のある時間帯に訪問させていただいたが、夜はさらにアメリカンなテンションで盛り上がれそうなフーターズ。男性客が多いイメージがあるかもしれないが、実際のところは家族連れや女性同士でもまったく問題なく入れる雰囲気であった(一人で来ているお客さんもけっこういた)。日本にいながらにしてフロリダの空気を感じられるフーターズ、気軽に立ち寄ってみてはいかがだろうか。