NTTドコモの2012年夏モデル「GALAXY S III SC-06D」が6月28日より発売となった。リファレンス機となるAndroid 4.0のリードデバイス「GALAXY NEXUS」を手がけたサムスン電子が、日本市場に次の一手として投入する最新のAndroid 4.0スマートフォンということもあって、注目度は非常に高い。概要については[マイナビニュースの別稿やGALAXY S IIIの製品ページで確認できる。ここでは主に本製品最大の特徴でもあるディスプレイとカメラ機能について詳しく紹介していきたい。
■主な仕様 [製品名] GALAXY S III SC-06D [OS] Android 4.0 [CPU] MSM8960(デュアルコア 1.5GHz) [内部ストレージ] 32GB [ディスプレイ] 約4.8型(1280×720ドット)HD SUPER AMOLED(有機EL) [カメラ] 背面:約810万画素CMOS/前面:約190画素CMOS [バッテリー] 2100mAh [連続待受時間] 3G:約400時間/LTE:約270時間/GSM:約330時間 [連続通話時間(音声通話時)] 3G:約500分/GSM:約600分 [寸法] 約137×71×9mm(最厚部 約9.4mm) [重量] 約139g [主な機能] LTEサービス「Xi」、FOMAハイスピード、ワンセグ、おサイフケータイ、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0+LE、GPS、Wi-Fiテザリング、spモード、国際ローミングサービス「WORLD WING」など
高次元の画質と快適な操作性を実現する「4.8 HD SUPER AMOLED」
「GALAXY S III SC-06D」が採用するディスプレイは、「4.8 HD SUPER AMOLED」というものだ。これは、いわゆる有機ELディスプレイをサムスン電子が独自技術で改良、発展させたもので、視野角やコントラストなどの面で大きなアドバンテージのある有機ELのメリットを活かしつつ、従来の有機ELの弱点とされていた高消費電力、日光下における視認性の問題の2点をクリアしている。さらに、他社の有機ELディスプレイと比べ、高速な応答速度も実現しているという。これを、720×1280ドットの高解像度で、5インチに限りなく近い約4.8インチの大画面にして搭載したわけだ。
最近でこそ他社からも同様のサイズ・解像度の端末が出てきつつあるが、たとえばiPhoneの3.5インチディスプレイと比較すると、「GALAXY S III SC-06D」の約4.8インチはその倍近い面積となる。ディスプレイサイズに合わせて端末の縦横サイズも大きくなってしまってはいるが、画面上下のスペースを最小限に抑えているのに加え、139gという端末自体の軽さと、わずか9mmにまで切り詰めた薄さ、丸みのある持ちやすい筐体デザインもあって、本体サイズが極端に大きく感じるようなことはない。
ディスプレイが大きくなることによって、画面の見やすさはもちろんのこと、操作性が大幅に向上している点も見逃せないところだ。たとえば、720×1280ドットという解像度では、端末を横置きにするとHD画質の動画をドットバイドットでそのまま表示できることになる。低解像度のディスプレイで大サイズの映像を無理矢理縮小表示したときのように、細部が潰れて不自然な見え方になることは一切ない。ビジネス文書を閲覧するときも、4.8インチという大画面が有利に働くのは言うまでもないだろう。また、手書き入力に対応した日本語入力アプリ「7notes with mazec」もプリインストールされており、大画面のおかげでより手書きしやすく、快適に文字入力できるようになっているのだ。
デジカメに匹敵する性能を備え、人物撮影に最適な機能も備えるカメラ
標準で連写機能や顔認識機能などが加わり、より幅広いシーンに対応できるようになったAndroid 4.0のカメラ機能。しかし、「GALAXY S III SC-06D」ではさらにそこから踏み込み、デジカメに匹敵する多彩な機能を詰め込んでいる。
カメラの基本性能としては、約810万画素のアウトカメラと約190万画素のインカメラを搭載し、その両方のカメラに、暗い場所でもきれいに撮影できる裏面照射型CMOSセンサーを採用。アウトカメラで撮影可能な静止画像のサイズは最大3264×2448ドット、動画はフルHD(1920×1080ドット)で、通常は性能面で軽視されがちなインカメラでも、HD画質(1280×720ドット)の動画を撮影できるのは大きなポイントだ。