第3期はマルチデバイス対応サービスを歓迎
授賞式に登壇したKDDIの田中孝司代表取締役社長は、「KDDI ∞ Labo」のコンセプトについて「通信キャリアが始めるインキュベーションプログラム」であると述べ、その背景には「グローバルに通用するインターネットサービスを作り出していこう。がんばるエンジニアの力になりたい」という思いがあることを強調。また、「このプログラムによって儲けようというつもりはない。「KDDI ∞ Labo」のビジネス面での効果はまだ何もない」と語った。
さらに、「KDDI ∞ Labo」開始からの1年間を振り返って、「50億円規模のKDDI初コーポレート・ベンチャー・ファンドを立ち上げたこと」や「多くのメディアに取り上げられて存在感を示せたこと」「1期2期ともに約100の応募があり盛り上がったこと」をアピール。第3期「KDDI ∞ Labo」は、スマートフォンへとシフトしていく環境の変化に合わせて「マルチデバイス対応サービス」を特に歓迎すること、またデジタルネイティブである若い世代が日本・海外という枠にはまらないグローバルなサービスを生み出すことを期待して「学生枠」を設けることを発表した。
第3期プログラムは、7月9日から8月10日にかけて参加チームを募集し、プログラム期間は2012年9月上旬から12月上旬までの3カ月間となる。KDDIの渋谷ヒカリエ移転に伴ってサービス開発環境もヒカリエ32階に移行。従来よりもスペース面積が2倍に増え、最新OS/端末やハイスペックなサーバ環境も提供するという。