ビジネスは業界最大級のプライベートスペース

2階のファーストクラス後方にあるのはビジネスクラス。通路を挟んで横に1-2-1で配されたシートはこのクラスでは最も広いレベルのプライベートスペースを含有でき、通常のテーブルの他、座席横にノートPCを置ける広さのスペースがあり、ミニバーも各座席に。他社のファーストクラスと見まがうようだ。テレビスクリーンのサイズは17インチで、シートはフラットベッドになり、ゆっくり横になれる。

フラットベッドにしたビジネスクラス。1席ずつ独立。全座席が通路側に面する

座席横にはミニバーやコントローラーが配され、PCなどを置くスペースも

2階の最後方にはファーストとビジネスクラス用のラウンジを設置。カウンターに専用のスタッフを配し、ドリンク棚もあって本物のバーのよう。ゆったりしたソファまであり、その名の通りの本格ラウンジである。

ラウンジのカウンターとスタッフ。シャンパンやワイン、リカー、スピリッツ、各種フィンガーフード、スナックを用意。ムードライティングもされたソファ

スクリーンやフードを上手に配置。A380はスペースにゆとりがあるため、各所にインテリアを良くするための工夫が見られる

設備充実でテレビも大きめのエコノミー

日本人CAは最低6名が乗務

1階はすべてエコノミークラス。機内が広いため開放感がある。座席のシートピッチ(前後間隔)は33インチ(約84cm)とエコノミーでは広いレベルだ。ヘッドレストやフットレストも装備され、10.6インチのテレビスクリーンもこのクラスでは最大級。エコノミーの座席だけで399席あって4つのブロックに分けられているため、それぞれのブロック最前列に来る足元の広いシートの数もそれだけ多くなるということだ。

機内ではエミレーツ自慢のライティングも採用。これは全クラスの天井部分にある特注ライティングシステム。昼間の青空から満天の星が輝くドバイの夜空へとゆっくりと変わっていく。「体内時計を到着時間に合わせ、時差ボケを軽減」(同社)するという。エミレーツ航空の成田 - ドバイ線は日本を夜に出て現地着は早朝。このライティングでゆっくり眠れれば、現地でも快適に旅ができるというわけだ。

広々としたエコノミークラスのキャビン。座席配列は横3-4-3

ヘッドレスト、フットレスト、カップホルダー、USBポート、衛星電話完備。PC用電源は各列に設置。10.6インチのスクリーン。その横にはコートフックも

  「航空会社は日本線の飛行機を小型化する傾向になるが、エミレーツは今年10月で就航10年を迎える日本線の飛行機を大型化することにした」(同社コマーシャル・オペレーションズ東アジア・オーストラレーシア地域上級副社長・リチャード・ジュズベリー氏)。ドバイへの旅行はもちろん、そこから先、ヨーロッパや中東・アフリカ、さらに南米へのアクセスも可能だ。個性的な空の旅が楽しめるエミレーツ航空のエアバスA380を一度、体験してみてはどうだろう。

成田就航記念の花束贈呈を受けたエミレーツ航空コマーシャル・オペレーションズ東アジア・オーストラレーシア地域上級副社長・リチャード・ジュズベリー氏(右)