梅雨が明けて夏本番が始まる7月。真夏の熱気を避けて涼を求めるなら映画館がぴったりだ。ちょうど映画界はサマーシーズンのまっただなかで、話題の超大作からミニシアター系の佳作までよりどりみどり。気になる相手を誘って映画館デートなんていうのはいかが?  そこで、今回も注目の作品を中心に7月公開の映画をまるっとご紹介しよう。デートで観る作品選びの参考にしてほしい。

名作アニメから感動アクション大作まで話題作が盛りだくさん!

 まず6日(金)に公開されるのが、ハリウッドでも活躍中の香港の大スター、チョウ・ユンファが主演するギャング映画『さらば復讐の狼たちよ』。中国で歴代興収記録を更新する大ヒットを放った作品で、音楽を久石譲が担当しているのも話題。

 翌7日(土)には、『アバター』や『タイタンの逆襲』などの大作で一躍スターの仲間入りを果たしたサム・ワーシントンが主演するサスペンス『崖っぷちの男』が登場。横領罪で服役中だった元警官のニックは脱獄してホテルの高層階に現れ、窓から飛び降りようとする。しかし真の目的は別にあった……。

 同じく7日に初日を迎えるのが、宮沢賢治の名作をアニメ化した『グスコーブドリの伝記』。冷害で家族を失いひとりになった木こりの息子、ブドリの声を小栗旬が担当しているほか、佐々木蔵之介や草刈民代、注目の若手女優、忽那汐里が声優を務めているのが話題。大切な人と一緒に観れば、感動もひときわ大きなものになるはず。

 このほか7日には、生瀬勝久と小西真奈美が共演する『スープ 生まれ変わりの物語』、ハワイ最後の王女カイウラニの一生を描いた『プリンセス・カイウラニ』、50年代に実際に起きた英国サッカーチームの悲劇を描いた『ユナイテッド ミュンヘンの悲劇』、米テレビドラマ『スーパーナチュラル』のジョン・ウィンチェスター役で知られるジェフリー・ディーン・モーガンとミッキー・ロークが共演した陰謀巻き込まれ型アクションスリラー『クーリエ 過去を運ぶ男』、人気アニメの最新作『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』などが公開される。

 そして13日(金)には、いよいよ『海猿』シリーズの第4弾『BRAVE HEARTS 海猿』がスクリーンに登場する。今回の仙崎大輔の任務は、爆発炎上を避けるために海上着水するジャンボ旅客機の乗客たちの救助。しかし、仙崎らの前には予期せぬ事態が待ち受けていた……。命をかけて救助に挑む仙崎らの姿には、誰もが感動できるはず。デート映画としても鉄板だ。

 翌14日(土)に初日を迎えるのは、西村賢太の芥川賞受賞作を森山未來主演で映画化した『苦役列車』、沢尻エリカの大胆な演技が公開前から話題になっている岡崎京子原作、蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』、阿部サダヲ、永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希という個性的な面々が南の島でサバイバルするコメディ『ぱいかじ南海作戦』、マシュー・マコノヒー主演の法廷サスペンス『リンカーン弁護士』など。また、アラスカの氷海に閉じ込められた3頭のクジラを救出するという実話をもとにしたドリュー・バリモア主演の感動作『だれもがクジラを愛してる。』もこの日の公開。

 夏らしく彼女とホラーを観て盛り上がりたいというなら、なぜか湖に人食い鮫が現れる『シャーク・ナイト』や、衝撃のカルトホラーの続編『ムカデ人間2』、古代ピラニアが人間を血祭りにあげていくパニックホラーの続編『ピラニア リターンズ』などはいかが? いずれも14日スタートだ。次のページでは、夏休みシーズンに公開されるディズニー最新作『メリダとおそろしの森』やバットマンシリーズ3作目『ダークナイト ライジング』などの期待の話題作を紹介する。

写真は『だれもがクジラを愛してる。』[(C)2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.]