ファイルメーカーからパーソナルデータベース「Bento」iPadアプリ版の新バージョンとなる「Bento 4 for iPad」が発売された。これまでのiOS向け「Bento」とは違い、iPad上でデータベースのカスタマイズが行えるので、個人的な情報管理にはもちろん、ちょっとしたビジネス用途にも活用できるアプリとなっている。
MacなしのiPadオンリーで使える、新たなiPad版「Bento」
「Bento」はファイルメーカーが販売しているパーソナルデータベースソフトだ。多数あるテンプレートから使いたいものを選んでカスタマイズすることで、住所録やカレンダーの情報を取り込んで整理するパーソナルアシスタントソフトとして活用できる。これまでのiOS版Bentoは、テンプレートを加工することができなかったため、Mac版の「Bento」で作ったデータベースをiPhone/iPadに転送して利用することを主眼としたものだったが、今回登場した「Bento 4 for iPad」はiPad上でMac版と同じようにテンプレートを追加し、自由に加工することができるようになっている。
あらかじめ用意されているテンプレートは25種類。それに加えて、ファイルメーカーのWebサイトにある「テンプレートエクスチェンジ」で公開されている数百種類のテンプレートを無料でダウンロードできる。iPadを個人的な仕事のアシスタントに使いたいと思っているのなら、自分に最適なテンプレートを選んでタップするだけですぐに使い始めることができる。
「Bento 4 for iPad」を起動すると、まずテンプレートから選択してデータベース(ライブラリと呼ばれる)を作ることができる。例えば「連絡先」をタップすると、現在iPad内に入っている連絡先からデータをコピーして、そのまま使い始められる。
表示形式は表示切り替えボタンで簡単に切り替えられる。選べるのはフォーム形式のほか、データを一覧で見られる表形式、表とフォームを同時に見られる分割形式、フルスクリーンがある。
また、テーマを適用することにより、外見をワンアクションで変更できる。簡単に、見栄えのよい、他の人とは違うオリジナルのフォームを利用することができるわけだ。
「Bento 4 for iPad」に付属する25種類のテンプレート以外を追加したいときは、左下のボタンをタップして「新規ライブラリ」を選ぶ。すると初期テンプレートに加えて右上に「その他のテンプレート」というボタンが現れるので、これをタップして「テンプレートエクスチェンジ」にアクセスし、そこからテンプレートをダウンロードできる。
ライブラリの追加/削除は左下のボタンをタップして行う |
「テンプレートエクスチェンジ」には、ユーザーが投稿したものも含め、多数のテンプレートが用意されている。「Bento 4 for iPad」から直接接続して、ダウンロードできる |
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