保存したファイルへのアクセスはブラウザ経由で行う。ここからはiPad 2を使って紹介していくが、Android端末やPCの場合も基本的には同様だ。なお、動画/写真/音楽などのメディアファイルをWNHD-U500に保存するには、PCとWNHD-U500(USB接続のHDDモード)を接続して、PCからWNHD-U500の「contents」フォルダ以下にコピーするのが簡単だろう。
iPad 2とWNHD-U500をWi-Fi接続したら、iPad 2でSafariを起動してURLに「192.168.0.1」と入力。きちんと接続されていれば、「VIDEO」「PHOTO」「MUSIC」という3つのカテゴリ(ボタン)に分かれたホーム画面が表示される。
それぞれのカテゴリをタップすると、「VIDEO」では動画ファイル、「PHOTO」では画像ファイル、「MUSIC」では音楽ファイルの一覧表示となり、各メディアファイルをタップして再生・表示という仕組みだ。基本的にはブラウザ画面内での再生・表示となる。また、WNHD-U500の「contents」フォルダへ無造作にメディアファイルをコピーしていても、自動で「VIDEO」「PHOTO」「MUSIC」に分類してくれる。
動画、写真、音楽しか再生・表示できないというわけではなく、あるファイルが開けるかどうかはブラウザや端末側の対応ファイル形式による。例えば、PDF形式、Word形式、Excel形式、txt形式なども表示できた。ブラウザが対応していないファイル形式でも、そのファイル形式に対応した別のアプリがあれば、そちらと連携することが可能だ(メーカーサポート外)。
ちなみに、WNHD-U500内にフォルダを作ってメディアファイルを管理するならば、WNHD-U500のホーム画面で「ファイルマネージャー」アイコンをタップする。これは簡易ファイラーのようなもので、WNHD-U500に保存しているフォルダ構成のままでファイルを表示する。WNHD-U500内をフォルダ分類・管理しているならば、こちらを利用した方が扱いやすい場合もあるだろう。なお、端末側のブラウザでできるのはファイルの再生や表示のみだ。ファイルの移動やコピーには対応していないため、ファイルの整理はPCに接続して行う。
「ファイルマネージャー」はWNHD-U500内のフォルダ/ファイルをリスト表示。目的のファイルをタップすると再生・表示される。PCに慣れた人や、WNHD-U500をフォルダで管理している場合は、こちらのほうが使いやすいかもしれない。ただ、ファイル名やファイル種類(拡張子)でソートできないのは残念だ |
バッテリ駆動時間についてだが、試用した限りではだいたい1時間30分から1時間50分だった。動画をずっと再生していると、やや短くなる傾向があるようだ。また、動画再生などでWi-Fi通信が続くと、WNHD-U500本体が意外と熱くなる点にも注意が必要だろう。
スマホやタブレットの容量不足を補う有用な解決策
スマートフォンの容量に限界を感じているユーザーにとって、500GBのストレージ容量を手軽に導入できるメリットは大きい。しかもWi-Fiの速度で接続できるのだから、3G回線経由で自前のNASに接続するよりはるかに高速だ。
ただ、WNHD-U500と通信していると、端末側でインターネットに接続できなくなる点は理解して運用する必要がある。端末側のWi-Fiオンオフ、Wi-Fi接続先の変更などを、場面に応じて使い分けながら利用することになるだろう。