Ice Cream Sandwichではセットアップの際にオンライン上に保存されたデータを引き継ぐかの設定があり、これを利用すると筆者が以前まで使っていたNexus Oneの設定をそのまま流用できる。ただし、アプリ等の自動ダウンロードが起動後にそのままスタートしてしまうため、しばらく放置する必要があった。またOS自体のアップデートやGoogle Maps等の標準アプリのアップデートも始まり、あと数時間はかかりそうだったため、いったん放置して寝ることにして、翌朝セットアップを続行することにした。明け方にはアップデートは一通り終了しており、アプリ一覧から「Google Wallet」を選択してセットアップを開始する。設定する内容自体は少なく、以下の3つの情報を登録するだけでいい。
- Walletに使うGoogleアカウント(通常はAndroid端末に使用しているアカウント)
- PINコード
- 決済に使うカード
Googleアカウントは「購入時にメール連絡」等に利用するためのもので、基本的には同アカウントに結びついているGoogle Wallet (Checkout)の情報と直接リンクしているわけではないようだ。PINコードはGoogle Walletアプリの動作ロックを解除するための4桁の数字で、アプリ起動後にこのPINコードを入力しない限り、Walletがインストールされている端末をリーダーにかざしても決済は行われない。3つめのカード情報は、実際にGoogle Walletアプリで決済に使うカード情報を登録する。デフォルトでは提携カードである「Citi MasterCard」を利用することになっているが、別途カード発行を申し込む必要があるため今回は除外し、「Google Prepaid Card」を利用することにする。
「Google Prepaid Card」とは、Googleが管理するクレジットシステムだ。ここにクレジットカード情報を登録することで(Citi MasterCardのような提携カードでなくてもよい)、クレジットカードから一定金額をGoogle Prepaid Cardにプールすることができる。いわゆる「Top-up」と呼ばれる金額チャージだ。もちろん、ここで登録できるカードは米国内発行のものに限定される。Top-upはプリペイド携帯やオンラインストアなどでよく見られるシステムだが、「iTunesカード」のようにギフトカードでクレジットの入手が可能になっており、おそらくGoogle WalletのケースでもGoogle発行のギフトカードで金額チャージが可能になっているものとみられる。なお、Google Prepaid Cardのセットアップを行った時点で10ドル分のクレジットがボーナスとして加算されるようになっており、筆者がTop-upした20ドル分と合わせて30ドルのクレジットが追加された。
またGoogle Prepaid Card以外にも、Macy'sやBloomingdalesのような百貨店の発行するギフトカードもGoogle Walletには追加できるようになっており、メニューに表示される。例えばMacy'sではGoogle Wallet対応をうたっており、会計カウンターの端末には「Google Wallet」のロゴが表示され、NFC端末による非接触モバイル決済が可能になっている。ギフトカードの登録対応をうたうのも、こうした点によるものだろう。もしMacy's等に行かれる方がいたら、いちどチェックしてみてほしい。
これが到着した小包を開封したところ。思いのほか小さくてびっくり。以前、Nexus OneをGoogleから購入したときは、本体よりはるかに大きいダンボールで厳重に梱包されていたので、これだけシンプルとは思わなかった。ダンボールにはレシートと本体パッケージが入っている。中身等の紹介は省略する |