――栗山さんは自分の「声」についてどう思いますか。
栗山「自分で言うのもなんですが、役者としていろいろな役を演じる分には無難というか、ちょうど良い声だと思うんです。変にハスキーだったり、すごく高かったりすると役が固まってしまう気がして。ただ、個人的には歌が好きなので、歌を歌ったり、今回みたいに声優のお仕事をしたりする時は、声がもう少しハスキーだったらなぁって思うことはあります」
――話はいきなり変わりますが、この夏の目標や何かしてみたいことはありますか?
栗山「とりあえずバテないようにすることですね。もともと夏が苦手で、暑さはいいんですけど、夏の太陽が痛くて……。ランドセルに日傘で登校してましたから(笑)。ですから今年の夏は日焼け対策をばっちりして、スタミナのつくものを食べて、体調管理を万全にして臨みたいです」
――では、仕事で今後やってみたいことは?
栗山「おかげさまでいろいろなことをやらせてもらってますが、毎回毎回、物足りなさはまったくなく、常に目の前にあることを一生懸命やっています。昔は妖怪・お化け・殺し屋という人間ばなれした役が多く、最近だんだん人間らしい役をやらせてもらえるようになりましたが(笑)、バラエティーに富んだ役を演じることは決して嫌いではありません。もちろん、声のお仕事も勉強になりますし、普段絶対出来ないようなことも経験できるので好きですね。でも、どんな仕事でも、好きだからこそ面白さを見つけることが大事というか、それは常に思います」
――それは具体的にはどういうことでしょうか。
栗山「どの仕事でも毎回自分の中にハードルがあって、『私と一緒に仕事をされた方が満足出来るような自分でありたい』と思うんです。まずはそこを越えた時、初めて仕事の『面白さ』が語れるのではないかと。どんな仕事でもそうだと思うのですが、やっぱり楽しいだけではなくて、そこに至るまでの努力って必要じゃないですか。そして、そうやって人はちょっとづつ強くなっていくんです(笑)」
――最後になります。物語の中で「すべてのことを心の目で見れば『真実』は必ず見えてくる」というセリフがあるのですが、今、栗山さんが知りたい「真実」はありますか?
栗山「分かるものならぜひ知りたいのは、物事の『正解』ですね。たとえば生活に困って物を盗んだ人がいたとして、その人を捕まえることだけが正解なのか、捕まえた後、そういう人を生み出さないよう今後どうしたらいいのか考えることが正解なのか。もしそうだとしても、そこまで追いつかない『現実』はどう受け止めたらいいのか……というように、物事に対してそこまで深く目を向けられるような考えを持った人が増えたらいいし、もしかすると『真実』ってそこにあるのかなって思いますね」
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