撮像素子には新開発の有効1,605万画素・4/3型Live MOSセンサーを、画像処理エンジンには「TruePic VI」をそれぞれ採用する。初期設定の画質は、彩度やシャープネスが適度に強調された見栄え重視の傾向だ。解像感は高く、被写体の細かい部分まで克明に再現できる。感度は、最低ISO200から最高ISO25600に対応。ISO800くらいまでは高感度ノイズが気にならず、小さめの用紙へ印刷するのならISO1600や3200でも実用的といえる。
動画は最大1,920×1,080/30pのフルHD記録に対応。動画撮影時のユニークな新エフェクトとして、動画に残像を加える「ワンショットエコー」と「マルチエコー」を搭載。ミュージックビデオのような凝った映像を手軽に楽しめる。
ひととおり使用して感じたのは、気軽に持ち運べるコンパクトボディながら、良好な画質と柔軟な操作性、軽快なレスポンスを備え、本格的な撮影もこなせる高機能なカメラであるということ。手頃な価格とはいえないが、写真撮影が好きな人なら、価格に見合った満足感を得られるだろう。
撮影モード:絞り優先AE(F6.7 1/200秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO500 / WB:晴天 / レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7」 |
撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/60秒) / 露出補正:-1 / 感度:ISO1600 / WB:晴天 / レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」 |
ISO感度の比較。上段左から順にISO200/400/800/1600、下段左から順にISO3200/6400/12800/25600。撮影モード:絞り優先AE(F11) / 露出補正:-1 / WB:オート / レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」 |