エコノミーの座席幅も拡大

機体の幅が広くなったため、エコノミークラスの座席幅(肘掛間)もワイドになった。幅が比較的広い大型機のボーイング777と比べて約2cm広く、47cmになった。座席はRECARO社製で、TVモニターのサイズは10.6インチとエコノミークラスでは最大級だ。ビジネスクラスには171度のリクライニングができ、ベッドにして横になれる「JALシェルフラット ネオ」を設置。こちらも、座席幅が777型機より2cm余裕のある約54cmまで拡大した。

エコノミークラスのシート。ヘッドレスト装備。写真上はエコノミークラスのTVモニター。ユニバーサルPC電源、USBポートも装備

ビジネスクラスの座席配列は横2-2-2だから窓側か通路側のみの設定

エンターテインメントでおもしろいのが、「SKY MANGA」。小学館の協力を得て、その名の通りの漫画を画面で読めるプログラムが実現した。アニメではなく電子化された漫画を機内で楽しめる世界初のエンタメで、『MAJOR』や『釣りバカ日誌』、『名探偵コナン』など幅広い年齢層に合わせた作品を揃えている。

JALの787は、成田 - ボストン線投入後、5月1日に成田 - デリー、5月7日に成田 - モスクワ線に投入されている。さらに、成田・羽田 - シンガポールに9月から、12月に就航予定の成田 - サンディエゴと2013年3月に就航予定の成田 - ヘルシンキにも投入される予定だ。

3月27日、JAL仕様の初号機が成田空港に飛来したときの記者会見で、「初就航を楽しみにするとともに、身が引き締まる思い」と語った小川良787運航乗員部長

新造機の787にはピカピカの「鶴丸」マークが