導入は簡単だ。Adrenalineのパッケージには、SSD本体と3.5インチベイ用マウンタ、固定用ネジ、SATAケーブルが含まれている。SSDの容量は64GBだが、そのうち14GBは性能最適化のために使われており、実際の容量は50GBとなる。それでは、導入の手順を紹介していく。今回のテスト環境は、以下に示した通りだ。
CPU : Intel Core i7-2600K(3.4GHz)
マザーボード : Intel DP67BG
メモリ : DDR3-1333 2GB×2
グラフィックスカード : ELSA GLADIAC GTS 250
HDD : Western Digital WD10EADS(1TB)
OS : Windows 7 Ultimate SP1 64bit
まず、付属のSATAケーブルやマウンタを利用して、AdrenalineのSSDをPCに増設。もちろん、SSDにはSATA電源ケーブルも接続する必要がある。Adrenalineに同梱されるSSDのインタフェースはSATA 3.0で、テスト環境のマザーボード「Intel DP67BG」もSATA 3.0をサポートしている。
PCの電源を入れて、Windows 7の「コンピューターの管理」から「ディスクの管理」を選び、接続したSSDが認識されていることを確認する。初期化が行われていないので、「不明」、「未割り当て」と表示されるが、そのままでよい。
次に、ディスクキャッシュソフトウェアの「Dataplex」をインストールするのだが、Dataplexはパッケージに同梱されておらず、Webサイトからダウンロードする必要がある。ダウンロード先とライセンスキーは、Adrenalineパッケージの箱の内部に書かれているので、箱を紛失しないように気をつけよう。
Dataplexをダウンロードしたら、そのままインストールを行う。基本的に、指示に従って「Next」を押していくだけでOKだが、途中でライセンスキーをもう一度入力する必要がある。インストールが完了後に再起動すると、Adrenalineの導入は完了だ。HDDのキャッシュ専用として動作するため、マイコンピューターを開いてもドライブとしては認識されないが、それで正常である。