iPadやAndroid OS端末などの人気もあり、ここ最近タブレット市場が大きく成長している。なかでも現在注目を集めているのが、OSにWindowsを採用したスレートPCだ。オンキヨーが発表した「TW3A-A31」シリーズもそのひとつ。同シリーズはプロセッサの違いによって3モデルがラインアップされているが、今回は第2世代Core i3-2367M(1.40GHz)を搭載した「TW3A-A31C37H」を借りることができたので、その特長と実力を紹介していこう。

「TW3A-A31C37H」のディスプレイは、11.6型ワイド液晶パネルを採用しており、マルチタッチにも対応する。解像度は1,366×768ドットで一般的な11型ノートPCと同等。グラフィックスはがIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)、メモリは標準で2GBを搭載している。ストレージは32GBのSSDを装備。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版を採用している。

ディスプレイは11.6型ワイド液晶パネルを採用しており、解像度は1,366×768ドット。発色はあざやかで色再現も良好だ

インタフェースは、USB 2.0ポートとmini HDMI端子、ヘッドホン端子をそれぞれ1基ずつ搭載する。また、SDカードスロットと130万画素のWebカメラも内蔵。このほかIEEE802.11 b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 3.0+HSも装備している。

本体左側面にはヘッドホン端子、mini HDMI端子、USB2.0ポート、SDメモリーカードスロット、電源コネクタを搭載している

本体右側面には、電源スイッチ、音量ボタン、機能ボタン、ケンジントン ロックキーホールを搭載している

液晶ディスプレイ上部には130万画素のWebカメラを内蔵している

無線LANやBluetoothなども搭載。また、これらの機能や音量などの設定をタッチ操作で簡単に行える独自のユーティリティも装備している

パフォーマンスのチェックに、まずはPCMark 7でベンチマークを計測してみたところ、総合スコア(PCMark Score)は2321となった。また、Windowsエクスペリエンス インデックスでは下の図のようになった。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサやストレージのパフォーマンスが高いのが分かる

第2世代Core iシリーズのプロセッサを採用しているだけあって、いずれもなかなかの成績。実際の使用でも、サクサクとかなり快適に動作した。スペックを見た時点では、メモリが2GBと少なめな点が若干気になっていたが、ストレージにHDDではなくSSDを採用しているためかデータの読み込みなどに時間がかかることもなく、Webを閲覧する際もストレスはほとんど感じなかった。必要十分なパフォーマンスだといえるだろう。

スレートPCの用途を考えるとバッテリー駆動時間は重要なポイント。そこで、どの程度バッテリーが持つかをチェックするためベンチマークソフトのFINAL FANTASY XIをループ再生したところ、2時間50分でバッテリー残量低下の警告が表示され、その5分後にシャットダウンした。

高負荷状態でもほぼ3時間連続駆動が可能だ。重量約1.09kgという本体の軽さを考えるとかなり健闘しているといえる。省電力設定を工夫すれば、スペック値の約6.5時間に近い連続駆動も十分可能だろう。

バッテリーは内蔵式でユーザーが個人で交換することはできない。本体底面のスリット部分は、スピーカーが内蔵されている

ACアダプタは、小型で持ち運びに便利なタイプが付属する

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