最近、「XPS z」シリーズのようにデザインにこだわったプレミアムノートを展開して注目を集めてきたデル。同社が満を持して発表した製品だけあって、「XPS 13」は所有欲をかき立てる高品位なノートに仕上がっている。

本体を手にとって、まず印象に残るのがその質感のよさだ。トップカバーにはアルミが使用されており、金属ならではの上質な手触りと凝縮感がある。また、本体ベースにはカーボンファイバーが採用されており、軽さと高耐久性を両立。ブラックとシルバーを基調にしたデザインはシンプルでありながらで緻密で、存在感と同時に気品をも感じさせる。

天板にはアルミが使用されており、質感は非常に高い

本体サイズは、幅316mm、奥行き205mmと11インチクラスであるにもかかわらず、13.3インチの液晶ディスプレイを搭載する。

液晶ディスプレイは13.3インチで、解像度は1,366×768ドット。Ultrabookとしては標準的な仕様だ

比較のためにMacBook Airの11インチモデルと並べてみたが、本体がほとんど同じサイズ感であるのに対して、液晶ディスプレイは明らかに一回り大きい。液晶の表示品位もよく、色再現性やコントラスト、階調表現力はかなり高い方だ。なお、液晶ディスプレイ表面には耐擦過性、耐衝撃性に優れたGorillaガラスが使用されている。タブレット端末などと異なりディスプレイ表面を手で触ることはあまりないが、万一のことを考えると安心感は大きい。

本体のサイズは11インチの液晶ディスプレイを搭載したノートと同クラス。11インチモデルのMacBook Airと並べてみたところ、幅と奥行きがそれぞれ少し大きかったが、実際に手に持った印象ではほとんど差がなかった

MacBook Air 11インチモデルと液晶サイズを比較したところ。XPS 13の方が一回り大きいのが分かる。XPS 13のベゼルの狭さも印象的だ

キーボードは、最近のノートPCによく見られるアイソレーションタイプのものを採用している。角に大きめのアールがついたキートップのデザインは好き嫌いが分かれるかもしれないが、キーピッチもキーストロークも十分あり打鍵感はよい。キー配列も標準的なもので、長文入力の際もストレスを感じることはなかった。

キーボードはアイソレーションタイプのものを採用。キーの周囲の黒地部分はマットな質感で手触りもよい

ちなみに、キーボードにはバックライトが内蔵されており、暗所でキートップの文字が発光する仕掛けになっている。必ずしも必須の機能というわけではないが、やはりあると便利。照明を落としたプレゼン会場や会議室、飛行機の中などでは特に役立ちそうだ。

キーボードにはバックライトが内蔵されており、暗い場所でキートップの文字が白く光る。プレゼン会場など、照明を落とした場所で使う機会の多い人にはありがたい機能だ

ボタン一体型のガラスタッチパッド。入力エリアが広いため、操作しやすいのがうれしい

発光といえば、XPS 13は本体正面の開閉部にもLEDが内蔵されており、スリープ時などにゆっくり点滅するのがユニーク。このほか、洗練された仕上げの底面も印象的で、余分な凹凸やシールがなく実にすっきりとしている。

本体正面には、スリープ時などに点滅するLEDが内蔵されている

本体底面。カーボンファイバーのメッシュがデザイン的なアクセントになっている。ロゴなどは中央のシルバープレートにまとめられており、すっきり洗練された印象だ

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