Mozillaから、「Thunderbird 11」がリリースされた。新機能の紹介とともに、Thunderbirdのバックアップ方法などを紹介したい。まずは、アップデートである。メニューの[ヘルプ]→[Thunderbirdについて]から[ダウンロードした更新を適用]をクリックする。

図1 バージョン10からのアップデート

アップデート後にThunderbird 11を起動したところが、図2である

図2 Thunderbird 10

Thunderbird 11の新機能や修正であるが、以下となる。

  • ユーザーインタフェースを刷新し、タブをメインメニューバーの上に配置
  • Growl 1.3以降でThunderbirdの通知が表示されない場合がある問題を修正
  • そのほか、さまざまなバックエンドの修正

今回のバージョンアップで、対応されたセキュリティ問題は、以下の通りである。

  • さまざまなメモリ安全性の問題(rv:11.0/rv:10.0.3/rv:1.9.2.28)[最高]
  • window.fullScreenが信頼できないコンテンツから書き込み可能となっている問題[高]
  • キーフレームのcssTextを動的な変更後に参照することで生じるクラッシュ[最高]
  • JavaScript URLをホームページとして設定することによる特権昇格[最高]
  • 複数のContent Security Policyヘッダを使ったXSS[高]
  • Address Sanitizerによって発見されたSVGの問題[最高]
  • ドラッグ&ドロップとJavaScript URLによるXSS[高]
  • shlwapi.dll の解放後使用[最高]

今回のユーザーインタフェース変更では、タブがメニューバーの上になった。操作感覚的には、Firefoxに近くなったという感じを受ける(図3)。

図3 タブがメニューバーの上に