ゲームはミッションクリア型。基本的には、ステージとなる建物の奥にいるボスとなる悪魔を倒せばクリアとなり、次のミッション(このゲームではチャプター)に進めるというもの。ミッション内では、扉を開くために敵を全滅させるなど、小さな目標がいくつも登場することになる。ブライスの武器は、銃と剣が基本。撃ったり切ったりして敵を倒していくワケだが、いかんせんブライスは貧弱。攻撃力も防御力も低く、アッという間に腕や足を敵にもがれてしまう。腕や足、体は拾ったり、再生できたりするので、それほど深刻ではないものの、頭だけの状態でグランベイビーという敵に吸い込まれ、脱出に失敗(タイミングよくボタンを押すと脱出できる)するとゲームオーバーとなってしまうので、油断は禁物だ。
ちなみに、相棒のアルカディアが敵にやられてしまってもゲームオーバー。敵に倒されると「ブライス助けて」とか弱く助けを求めるので、すぐに駆けつけて起き上がらせてあげよう。いつも強気なアルカディアが弱々しくなると「そんなお前は見たくないんだ!」という気分になるから面白いものだ。
ともあれ、ブライスの銃だけでは弱いので重要となるのが周りを利用すること。柱を壊して敵をつぶしたり、電灯を破壊して敵を感電させたり、ガスボンベを壊して敵を燃やしたりとさまざまな方法で敵にダメージを与えていかないと先に進むのが難しいのだ。逆に、利用できそうなものを探して、一気に敵を倒すのはそれはそれで気持ちがいい。公式サイトでは、これらのテクニックを『地獄の48手』としてプレイ動画で紹介している。これを見るだけでも、このゲームの面白みがよくわかる。ぜひともチェックしてほしい。
そして、このゲームで一番ぶっ飛んでいるというか、不死身っぷりをもっとも表現しているのが、体をはずしてぶん投げるアクションだ。両手で頭をはずして、指定した場所にぶん投げることで、ジャンプではいけない場所にも移動可能となる。あとは体を再生すれば、建物の探索を何事もなかったかのように進められるというワケだ。このほか、感電することで体をバラバラにして、頭だけになり、狭い通路を抜けて先に進むといった場面もある。手足を爆発させられる能力(アビリティ)を装備することも可能で、腕を爆弾代わりにはずして敵を倒す……なんてことまでできるのである。
迫り来る悪魔をバッタバッタと倒しまくるゲームが多い中、主人公は不死身なのに、そんなに強くねぇ。だからこそ、敵を倒したり、先に進むためにはいろいろとテクニックを駆使する必要があると、高いゲーム性を生み出している。画面だけみると残酷な雰囲気だが、ブライスとアルカディアの掛け合いは楽しく、やる気のないブライスの独り言を聞くのも面白い。見た目は暗いのに、どこか笑ってしまうシーンやセリフがうまくちりばめられている。じっくりと楽しめるアクションゲームを求めているならイチオシの1本だ。
製品情報
ゲームタイトル | ネバーデッド |
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メーカー名 | KONAMI |
ジャンル | 不死身アクション |
対応機器 | PS3、Xbox 360 |
発売日 | 2月2日 |
価格 | 6,980円 |
CEROレーティング | D(17歳以上対象) |
(C)Konami Digital Entertainment