USB-HDDからWindows 8 CPを起動する

一連の準備が完了したので、BOOT革命/USB Ver.5のエクスターナルインストールに取りかかるが、その前にWindows 8 CPのシステム要件を確認しよう。下記にまとめたとおりWindows 7のシステム要件と大差ないが、Windows 8 CPをインストールするHDDは32ビット版で16GB(ギガバイト)、64ビット版で20GB以上必要となるので、USBメモリーではなくUSB-HDDを用意してほしい。

Windows 8 CPのシステム要件

CPU:1GHz以上の32/64ビットプロセッサ
メモリ:1GB以上(32ビット)/2GB(64ビット)
HDD:16GB以上の空き容量(32ビット)/20GB以上(64ビット)
ビデオカード:WDDM 1.0以降をサポートするDirectX 9対応GPU搭載カード
その他:タッチデバイス、インターネット接続環境、1024×768(1366×768ドット)ドット以上の解像度

さて、光学ドライブにはWindows 8 CPが挿入された状態でBOOT革命/USB Ver.5を起動し、エクスターナルインストールを実行。画面の指示に従って進めるだけの簡単操作だ。ただし、途中のウィザードではセットアップDVD-ROMの内容を「Windows Vista」と誤検出してしまう。これはBOOT革命/USB Ver.5がWindows 8 CPの使用を想定していないためだろう。大きな問題とはならないので、そのまま先に進めてもかまわない(図06~12)。

図06 Arkランチャーを起動し、BOOT革命/USB Ver.5に画面を切り替えてから、「起動用デバイスの作成」→「エクスターナルインストール」とクリック

図07 BOOT革命/USB Ver.5初回起動時の場合はデバイスドライバーのデータベース作成をうながされる。この画面が現れた場合は画面の指示に従って同データベースを作成しよう

図08 <参照>ボタンでセットアップDVD-ROMのドライブを選択すると、想定外のOSのため「Wndows Vista」と検出される。ここでは気にせず<次へ>ボタンをクリック

図09 次はエディションの選択。「Windows 8 Consumer Preview」を選択して<次へ>ボタンをクリックする

図10 インストール先となるUSB-HDDのドライブが選択されているのを確認し、「名前の入力」に「W8CP」などわかりやすい名前を付けてから<開始>ボタンをクリック

図11 操作の確認をうながすメッセージダイアログが表示されるので、<はい>ボタンをクリックする

図12 ファイルのコピーを終えると、光学ドライブからメディアが排出される。<完了>ボタンをクリックすれば作業完了だ

それではUSB-HDDからWindows 8 CPを起動しよう。通常はBIOS設定画面で起動デバイスの順番を変更するのだが、BIOS起動時に特定のキーを押すことで起動デバイスの選択が可能になるコンピューターが多いので、同機能を使用するのが簡単だ。また、BOOT革命/USB Ver.5の製品CD-ROMからコンピューターを起動すれば、USBストレージから簡単に起動できるので、お好みの方法を選択してほしい(図13~14)。

図13 コンピューターによっては特定のキーを押すことで、起動デバイスを選択するメニューが表示されるので、ここからUSB-HDDを選択すればよい

図14 Windows 8 CPのキャラクター「ベタ」のイラストが現れ、その後は個人設定を経てWindows 8 CPが使用可能になる

Windows 8 CPが起動すると、一連のセットアップをうながされる。このあたりは本Webサイトでも記事になっているので割愛するが、起動したWindows 8 CPは実機ながらもUSBというインタフェースがボトルネックとなるため、ディスク周りの遅延が発生してしまう。それでもCPUに代表されるハードウェアリソースは実機と同等のため、仮想環境ソフト上で実行するよりも、快適かつWindows 8 CPの真価を把握できるだろう。

Windows 7 Ultimate以外のエディションをお使いで、Windows 8 CPをインストールするコンピューターを新たに確保できない方は「BOOT革命/USB Ver.5」を入手し、USB-HDDによるWindows 8 CP起動環境の構築を是非試してほしい。