Mozillaは、3月14日にFirefoxの新バージョン11の正式版をリリースした。本稿では、新機能を中心に簡単にインストールから紹介してみたい。
「Firefox 11」のインストール
すでにおなじみとなってしまったと思うが、Firefox 10からのアップデートである。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開く。更新が自動的に開始されるので、[更新を適用]をクリックする(図1)。
初めて、Firefox 11をインストールするならば、Firefox 11のWebページからインストーラをダウンロードする(図2)。
[無料ダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、インストール開始する(図3)。
画面の指示に従い、インストールを進めよう。簡単にインストールできるはずだ。起動したFirefox 11のインタフェースに大きな変更はない(図4)。
「Firefox 11」の新機能
新機能であるが、今回、ユーザー向けにはアドオンの同期が可能になったことが注目だろう(こちらは後述する)。まずは、そのほかの新機能をざっと見ていきたい。ユーザー向けの機能であるが、Google Chromeから、ブックマーク、履歴、Cookieをインポートできるようになった。図5は、あらかじめGoogle Chromeをインストールした状態で、Firefox 11をインストールから最初に起動した際の設定移行ウィザードである。選択肢にChromeがあるのがわかる。
あとは、CSS のtext-size-adjustプロパティに対応などがある。開発者向けのおもな新機能は、以下のとおりである。
- CSSを編集できるスタイルエディタを搭載
- ページインスペクタの3Dビューを使って、Webページの構造を立体的に視覚化
- ページの読み込みを高速化するSPDYプロトコルに対応し、開発者がテスト可能に
- XMLHttpRequestのHTMLパースに対応
- IndexedDBにファイルを保存可能に
- WebSocketのベンダー接頭辞を外した
一般ユーザーには、あまり使わないものが多いかもしれない。スタイルエディタは、Firefoxメニューの[Web開発]→[スタイルエディタ]で起動する(図6)。
編集内容は、リアルタイムで該当ページに反映される。CSS内容を確認といったことにも使えるであろう。見た目に派手なのは、ページインスペクタの3Dビューである。
HTMLで入れ子のブロックが、高さで表示されるものだ。Mozillaによれば、まちがったHTMLでレイアウトの問題が発生している場合に、その誤りを発見しやすくなるとのことである。