また、2011年12月にはターミナルの「ドックB」を拡張。行き先がシェンゲン協定(国境審査なしで出入国できる協定)のある国とそうでない国でフロアを分けるなど効率的な構造であることに加え、SWISSのラウンジや上級クラス専用のセキュリティーゾーンなどの新しい施設も入っている。
海外の空港では、展望デッキに上がって景色を眺めるのも楽しみの1つ。チューリッヒ国際空港は古くから屋上が一般旅行者に開放されているが、新しいドックBにも展望デッキがある。スイスは早くからディーゼルエンジンを規制するなど環境保護に力を入れてきた国で、空港の周囲にも緑の牧歌的な自然が広がっていて気持ちのいい眺めを旅行者に提供してくれる。
旅好きの「名所」もあるSWISSラウンジ
この空港を拠点とするSWISSは、「ビジネスクラス・ラウンジ」と「ファーストクラス」のラウンジを設置。機内と同じくブラウンを基調にした落ち着いた空間で寛ぐことができる。そして、ビジネスクラス・ラウンジには旅好きの間では1つの名所となっている全長28.6mのバーカウンターがある。カウンター越しに外の風景を眺めながらドリンクで喉を潤していると、長旅の疲れも忘れそうになるほどだ。
その他、このラウンジンでは「ネスプレッソ」のコーヒーやワイン、ビールをはじめとする各種ドリンク、軽食なども自由に楽しめ、インターネットも無料で利用できるなど設備も充実している。
カフェで寛ぐもよし、展望デッキで風景を眺めるもよし、チョコレートの「Lindt(リンツ)」に代表される土産物を探すもよし。上級クラスの利用者やマイレージの上級会員ならラウンジで過ごすのもいい。快適さと設備・施設の充実したチューリッヒ国際空港は、1つの観光地といえるほどの場所なのである。