デザインだけでなく、PCとしての基本性能が高いのもSPECTREの魅力。評価機(直販のHP Directplusモデル)の場合、CPUはIntel Core i7-2677M(1.80GHz)を採用しており、2コア、4スレッドで動作する(量販店モデルは Core i5-2467Mを採用)。低電圧版のため標準電圧版のプロセッサに比べると若干パフォーマンスが劣るが、Webの閲覧などの日常的な操作で引っかかりを感じることはほとんどなかった。

本体左側面。Mini DisplayPort、HDMI、USB 3.0、USB 2.0、ネットワークポート、ヘッドホン出力・マイク入力、SDカードスロットなどが搭載されている

本体右側面。アナログ・ボリュームコントローラー、L電源コネクターなどが搭載されている

ストレージは、256GB SSD(量販店モデルは128GB SSD)を採用しており、データアクセスのスピードは非常に速い。本機には画像編集ソフトのAdobe Photoshop Elementsや、動画編集ソフトのPremiere Elementsなどがプリインストールされていたが、大きめのファイルでもあまりストレスを感じることなく快適に編集できた。

パフォーマンスをチェックするため、PCMark 7でベンチマークを計測してみたところ、総合スコア(PCMark Score)は3,158となった。標準電圧版で4コアのCore i7-2670QMプロセッサを搭載した「HP ENVY 15-3000」が4,032だったので、それには少し及ばないが、かなり健闘している結果だと言える。また、Windowsエクスペリエンス インデックスでは下の図のようになった。モバイルでの利用シーンを考えれば、十分すぎるパフォーマンスだといえるだろう。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。SSDのパフォーマンスが非常に高いことが分かる。グラフィックスは若干弱いが、ノートとしては全体的にパフォーマンスは高い方だ

パフォーマンスだけでなくサウンドのクオリティも高く、本機は世界的オーディオブランドの「Beats Audio」ステレオスピーカーを搭載。また、本体側面にはアナログのダイヤル式ボリュームコントローラーも装備する。ミュートボタンもついておりワンタッチで消音できるので、出先で使う場合にも便利だ。ちなみにダイヤルの動きは非常になめらかで音量の微調整がしやすい。このあたりのユーザビリティの高さも、本機の高級感につながっていると感じた。

本体には世界的オーディオブランドの「Beats Audio」ステレオスピーカーを搭載。そのロゴマークが刻印されている

本体右側面にはアナログのダイヤル式ボリュームコントローラーを搭載する。音量を感覚的に調節できるのがうれしい

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