SPECTREを手にとって、まずおどろくのが高級感あふれる外装だ。ブラックを基調にしたトップカバーは全面がガラス張りになっており、非常に美しい光沢を放っている。傷のつきにくい剛性ガラスを使用しているため耐擦過性も高いようで、バッグへの出し入れ程度では細かな傷もつかなかった。光沢仕上げのブラックボディだと指紋も気になるところだが、本機の場合は素手でベタベタ触っても指紋があまり目立たず、指紋がついても柔らかい布でさっと拭けば簡単にとれるのがありがたい。ちなみにトップカバーの片隅には「hp」のロゴが配置されており、マシン稼働時に白く光る仕組みになっている。
トップカバーを開くと、ブラック基調の液晶ディスプレイとシルバーのキーボード面が現れる。ディスプレイ部分もトップカバー同様剛性ガラスで覆われており、非常に光沢感が高い。その分映り込みは少々気になるが、液晶の発色は鮮やかでコントラストが高く、黒の締まりもいい。ちなみに液晶パネルのサイズは14型ワイドで、解像度は1,600×900ドットとなっている。同じクラスのノートの中ではかなり高精細で、デスクトップを広く使えるのがメリット。Excelなどの表計算ソフトを多用する人にはうれしい仕様だ。
トップカバーを開いたところ。液晶ディスプレイのベゼル部分までガラスで覆われているのが分かる。ディスプレイ部は非常に薄いが、ガラスのおかげもあって剛性は高く、開閉時に不安になることはまったくない |
ディスプレイは14.0インチのワイド液晶で、解像度は1,600×900ドット。グレアパネルなので映り込みはかなりあるが、発色はあざやかで黒の締まりもよい |
キーボードはアイソレーションタイプといわれる浮石型で、キーピッチ、キーストロークともに十分。打鍵感は好みが分かれそうだが、キーを押し込んだときの感触や音にチープさは感じない。個人的にはもう少し柔らかい方が好みだが、長文作成などでも負担を感じることはなかった。なお各キーはバックライトが内蔵されており、暗所でもキートップの文字はとても見やすい。
キーボードは、各キーが独立した浮石型。バックライトが内蔵されており、暗所でキートップの文字が白く浮かび上がるので見やすい |
キーボードのバックライトは、本体内蔵の近接センサーによって自動的にオン/オフを切り替えることができる。センサーの感度やオフになるまでの時間はプリインストールされているユーティリティで設定することが可能だ |
タッチパッドはタッチ・ジェスチャーに対応しており、画面スクロールや画像の回転、拡大・縮小などが直感的に行える。パッドの左上にはアイコンがプリントされており、これをタップするとタッチパッド機能のオン/オフを切り替えることが可能。マウスを使うため一時的にタッチパッドをオフにしたいときなどに便利だ。ちなみに、パームレストとタッチパッドもトップカバーなどと同様にガラス張りになっている。そのため、汚れても拭くだけで簡単にきれいにできるのはうれしい。
次のページ:パフォーマンスの高さと使い勝手のよさが魅力 |