Alienwareシリーズは、ノートPCとデスクトップPCの両方を展開しているが、モバイルゲーマー向けの11インチディスプレイ搭載モデルから、据え置きでの利用がメインの17インチ、18インチディスプレイ搭載モデルまで、幅広く製品のラインナップを取り揃えているノートPCに対して、デスクトップPCは大型のタワー型のみとなっていた。

大型ディスプレイやマルチディスプレイでゲームをプレイしているためデスクに大型のタワーケースを置く場所がない、というユーザーにとっては選択肢がない状態だったが、そこに「Alienware X51」という新たな選択肢が加わった。

写真だけで見ると、よく見かけるスリムタワーPCという印象だが、実物を見るとかなり印象が変わる。ボディカラーがブラックを基調としており、角をとったデザインという要素もあるだろうが、非常にスリムに見える。縦置きにした状態の本体サイズはW95×D318×H343mm。本体奥側の高さは318.5mmとなっており、天面は後ろに向かって傾斜している。

横から見ると後ろに向かって天面が傾斜しているのがわかる

しかし、スリムサイズのPCだと気になる点もある。それはグラフィックスカードだ。ロープロファイルのものしか取り付けられないのかと思ってしまうが、BTOのメニューでは「NVIDIA GeForce GT 545」と「NVIDIA GeForce GTX 555」のPCIサイズのグラフィックスカードが選択可能となっている。

背面を見るとわかるが、ケースの側面に平行にグラフィックスカードを取り付ける形を採用しており、ライザーカードなしでフルサイズのPCI Express x16カードが搭載されている。

ケースを持ってみると、見た目に反してずっしりと重い。重量は標準構成で5.49kgだ。ケースを開いてみると、中にぎっしりとパーツが詰まっていることがわかる。単にスリムケースを採用したPCに「Alienware」の名前をつけたわけではなく、しっかりと「Alienware」らしい性能を追求したコンパクトモデルなのだ。

ケースの長辺に平行してグラフィックスカードが取り付けられている

ケース内部は独自構造で中身がぎっしりとつまっている

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