『シアトリズム ファイナルファンタジー』(以下『シアトリズムFF』)がニンテンドー3DS専用ソフトとして2月16日に発売された。本作は、今年で25周年を迎え、全世界累計出荷本数が1億本を突破した『ファイナルファンタジー』シリーズ初の音楽リズムゲームである。シリーズ13作品の人気楽曲が収録され、フィールドや戦闘BGM、ムービー映像と共にゲームを楽しむことができる。
『シアトリズム FF』最大の特徴は、やはりシリーズ13作品の名曲の数々を、これ1本で心ゆくまで堪能できることだろう。プレイしていると、当時イベントシーンで流れた音楽や映像、セリフなどが蘇ってくる。
楽曲に関しては「オープニングテーマ」はもちろん、『FFII』の「反乱軍のテーマ」、『FFVII』の「片翼の天使」、『FFX』の「素敵だね」など、おもわず口ずさんでしまう曲ばかりだ。特に思い入れのあるナンバリングタイトルのBGMは、非常に燃える。何度も再挑戦してハイスコアを出したくなるハズだ。ちなみに、本タイトルである「シアトリズム」とは、「シアター」+「リズム」の造語となっている。
さて、ここで本作のストーリーを紹介しよう。
コスモスとカオス──。二柱の神の間にある時の間隔はリズムと呼ばれた。リズムは音楽を司るクリスタルを生み、世界は音の輝きで満たされていた。しかし混沌の軍勢により調和は乱れ、音楽を司るクリスタルは、その輝きを失いつつあった。クリスタルに輝きを取り戻すためには、音楽の波動「リズポ」を高めなければならない。クリスタルに導かれた戦士たちの音楽を紡ぐ旅が今はじまる――。
『シアトリズム FF』は、ただ楽曲をプレイしていくだけではない。フリオニールやセシル、クラウドといった『FF』シリーズ歴代の主要キャラクターの中から4人を選んでゲームを進めていくことになる。楽曲をプレイしていくことで「リズポ」と経験値を溜まり、新たな楽曲&キャラクターの入手、キャラクターのレベルアップなど様々な要素が追加されるほか、コレクションや成長要素も備えている。
操作はいたってシンプル。楽曲に合わせて表示される「トリガー」が「ジャストサークル」と重なるタイミングでタッチペンを操作し、メロディやリズムを刻んでいく。トリガーには、タッチ操作を行う「タッチトリガー」や、スクリーンを矢印の方向にスライドさせる「スライドトリガー」、初めのトリガーでタッチし、終わりのトリガーまでタッチし続ける(ボタンで言うところの長押しのような状態)「ホールドトリガー」の3種類。このほか、ホールドとスライドを行う「ホールドスライドトリガー」も用意されている。
難易度は「基本の楽譜」「熟練の楽譜」「究極の楽譜」などがあり、後者ほど複雑な演奏が要求される。まずは「基本の楽譜」でじっくりと操作をマスターするといいだろう。
メインとなるミュージックゲームには、「シリーズモード」「チャレンジモード」「カオス神殿」の3種類。最初は「シリーズモード」しかプレイできないが、楽曲をプレイすることで「チャレンジモード」と「カオス神殿」が出現する。
「シリーズモード」では、歴代シリーズの楽曲を連続してプレイすることが可能だ。このモードは、オープニング&エンディングのみ使用される「DMS」(デモミュージックステージ)、フィールドでの移動をイメージした「FMS」(フィールドミュージックステージ)、戦闘画面をモチーフにした「BMS」(バトルミュージックステージ)、ムービーをモチーフにした「EMS」(イベントミュージックステージ)、エンディングの「DMS」(デモミュージックステージ)で構成されている。これらは楽譜の表示方法が異なるものの、基本的な操作方法は同じ。特に「BMS」は4つのレーンが展開されるため惑わされるが、流れてくるレーンにかかわらず、どこをタッチしてもOK。少しプレイすれば操作に慣れるハズだ。
3音+ノイズのファミコン音源も3DSの高品質サラウンドで豪華に聞こえます。(思い出補正あり)次項では「カオス神殿」「チャレンジモード」をご紹介!――続きを読む
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