さて、ある程度iTunesで曲を買っている人であれば、先ほどと同じナビリンクの中の「iTunes Plus」の項目に「25+」と付いている人が多いだろう。これは、iTunes Plusへのアップグレードが可能な曲数を表している(写真6)。
iTunes PlusはDRMフリーで256kbps AACエンコードの高品質な音楽データを購入できるサービス。これまでは一部の曲に対応していたが、今回から基本的にiTunes Storeで販売される全曲がiTunes Plus対応になった。ただしiTunes Plusミュージックの購入は、Mac/PCのiTunesからのみ利用できる。iOSデバイスからの場合は、これまでと同じ128kbpsのDRMで保護されたデータの購入のみが可能だ。
3月2日追記:本記事の初出時点でiTunes Plusの購入はiOSデバイスからはできないとの記述がありましたが、これは誤りで、正しくは「これまでに購入したミュージックのiTunes PlusへのアップグレードはiOSデバイスからはできない」ということでした。訂正してお詫びいたします。
さて、iTunes Plusへのアップグレードとはどういうことかというと、これまで購入したミュージックでiTunes Plusになっていないものは、差額(1曲なら50円、アルバム単位だと元の価格の30%)を支払うことにより、iTunes Plusのミュージックに更新することができるのだ。ナビリンクの「iTunes Plus」をクリックしてiTunes Plusの一覧を表示すると、それぞれの購入ボタンの横にアップグレードに必要な金額が表示されているはず(写真7)。「BUY ALL」ボタンをクリックすると、アップグレードできる全曲を一度に購入可能だ。(3月2日追記)ただしこのiTunes Plusへのアップデートは、Mac/PCのiTunesからのみ利用できる。
写真7 iTunes Plusのアップグレード対象の一覧画面。「BUY ALL」ボタンの横には全曲アップグレードした場合の価格が表示されており、アルバムやリストもそれぞれのアップグレード時の価格を確認できる |
新サービスを使ってみて、iTunes Matchへの期待が高まった!
iTunes in the Cloudが始まったことで、購入した曲のデータを失うことがなくなったのはありがたい。また、ダウンロードできるデータはその時点における最適なフォーマットになるので、CDから取り込み直したりすることなく高音質のデータを楽しめるのは便利だ。
これで今年後半にもスタートの噂があるiTunes Matchが始まって、すべての音楽をクラウドに置けるようになれば、これまでのような面倒な音楽データの管理は必要なくなる。有料であっても、これは大きなアドバンテージになるだろう。1日も早くサービスが開始されることを期待したい。
新機能紹介の第1回はここまで。続く第2回目ではiPhone/iPadなどiOSデバイスでの利用に欠かせない3Gダウンロードの開始と、着信音購入サービスに付いて解説しよう。