「VN470/GS」シリーズのカラーバリエーションは「クランベリーレッド」「ファインホワイト」「ファインブラック」の3種類。厚みはおよそ60mm、設置時の奥行きも最小傾斜時は200mmを切るテレビモニターサイズの筐体に各種デバイスが組み込まれた一体型PCである。前面の2本足と背面の支えで自立し、艶のあるベゼルとグレアタイプの液晶パネル、そしてその下部に設けられたスピーカーカバーというデザインは、現代的な家具や生活スタイルにマッチしたスタイリッシュなフォルムといえる。
システムの中核部はGPU内蔵のデュアルコアで駆動クロック1.6GHzのCeleron B815と4GBメモリ(最大8GB)を搭載。上位グレードのプロセッサに比べれば劣るものの、バス幅の拡大や多数の改良が加えられた最新世代のSandy Bridgeマイクロアーキテクチャを採用しているプロセッサなので、パフォーマンス面ではそれほど不満を感じることはないだろう。光学ドライブにはDVDスーパーマルチドライブ、ディスプレイには20型ワイドのスーパーシャインビューLED液晶を採用し、解像度は1,600×900ドット。突出した部分はないが、ひととおり必要なものは揃った構成だ。
こういったハードウェア構成については前モデルと大きく変わるところはないものの、HDD容量を前モデルの倍の2TBとすることで、テレビ番組の最大録画時間が約200時間へと大幅アップした。
以前より定評のある「YAMAHAサウンドシステム」も引き継いでおり、新低音再生技術「FR-Port(エフアール・ポート)」と、中高音域にフォーカスしたスピーカーとの組み合わせによって、低音から高音までクリアで豊かな音場を実現する。
また、PC本体の消費電力抑制を進め、ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスの電池の持ちが従来モデル比約2倍になるなど、省電力化はさらに進んでいる。
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