撮影モードは、シーンの自動認識が働く「おまかせオート」のほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出、シーンセレクションなどに対応。カメラを横にふるだけでパノラマ画像を作成する「スイングパノラマ」や、高速連写と画像合成によってブレを低減する「手持ち夜景」など同社ではお馴染みの撮影モードも搭載する。

メニューボタンを押した際に表示されるトップメニュー。モードダイヤルはなく、撮影モードもボタン+ダイヤルで選択する

撮影モードのひとつとして「スイングパノラマ」、および3Dテレビで鑑賞可能な「3Dスイングパノラマ」モードを搭載する

付加機能としては、画像に特殊効果を加える11種類(15タイプ)の「ピクチャーエフェクト」や、高速連写と画像合成によって広階調の画像に仕上げる「オートHDR」、笑顔のタイミングで自動的に撮影を行う「スマイルシャッター」などを従来モデルから継承。動画は60pのフルハイビジョン記録に対応する。

レンズ補正として周辺光量と倍率色収差、歪曲収差の補正に対応。このうち歪曲収差は処理時間がややかかる場合がある

連写は通常モードで秒間3コマ、速度優先連続撮影モードで秒間10コマに対応。連続撮影可能枚数はJPEGファインで17枚、RAW+JPEGで11枚

さらに、レンズの周辺光量や色収差、歪曲収差の補正、電子水準器、マニュアルフォーカスでの拡大表示など、凝った撮影には欠かせない機能も一通りそろっている。発色傾向を調整するための「クリエイティブスタイル」機能は、「α77」と同じく全13種類が用意。好みや狙いに応じて切り替えながら撮影できる。

自動的に高速連写を行い、連写画像をカメラ内合成して広階調の画像に仕上げる「オートHDR」機能。この写真は、機能を非適用の通常撮影

「オートHDR」で撮影。シャドウ部がつぶれずに幅広い階調を再現できた

感度はISO100~16000に対応。ISO1600を超えるあたりから、ノイズが増え、ノイズ低減処理による解像感の低下も気になりはじめる。ただ、画像サイズが非常に大きいので、相対的にノイズの粒も小さくなり、拡大表示しない限りは画質の低下はあまり気にならない。どの程度までの高感度を許容できるかは使用目的によって異なるが、個人的にはISO100~1600の範囲で使いたいと思う。

クリエイティブスタイルのよる写りの違い。上段左から順に、スタンダード、ビビッド、ニュートラル、クリア、ディープ、中段左からライト、ポートレイト、風景、夕景、下段左から夜景、紅葉、白黒、セピアで撮影

ISO感度のよる写りの違い。上段左から順にISO100/200/400/800/1600、下段左からISO3200/6400/12800/16000で撮影