NTTドコモが2012年冬春モデルとして発表したXperiaシリーズの最新機種「Xperia acro HD SO-03D」は、人気の高かった前モデル「Xperia acro SO-02C」をさらに進化させた機種だ。今回、3月に発売が開始される予定のXperia acro HD SO-03Dをひと足先に試用することができたので、使い勝手を紹介しよう。

Xperia acro HD SO-03D(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)

■主な仕様   [製品名]  Xperia acro HD SO-03D   [OS]  Android 2.3   [CPU]  MSM8260 1.5GHz(デュアルコア)   [ディスプレイ]  約4.3インチ(720×1280ドット)HD TFT液晶(1677万色)   [カメラ]  背面:約1210万画素/前面:約130万画素(ともにCMOSカメラ)   [寸法]  約128×64×10.6mm   [重量]  約144g   [連続待受・通話時間]  ともに未定(2012年2月3日時点)   [カラーバリエーション]  Black、Aqua、Sakura、Ceramic  

まずは仕様と外観をチェック

Xperia acro HD SO-03Dは、約4.3インチ(1280×720ドット)の高精細HD液晶を搭載したスマートフォン。ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信など日本の携帯電話でおなじみの機能を搭載し、国内向けXperiaシリーズとしては初めて防水性能を備える点が特徴だ。

寸法は約126×66×11.9mmで、前モデルとほとんど変わらない。重量は約149gで、手にすると適度な重さを感じる。カラーバリエーションはBlack、Aqua、Sakura、Ceramicの4色で、今回試用した端末はAquaだ。表面は約4.3インチの大型ディスプレイが中心に設置されており、その周りをブラックの樹脂素材が囲む。背面カバーはつや消しの、落ち着いたブルーの塗装で仕上げられている。写真からもお分かりいただけると思うが、にぶい光沢を漂わせる金属調の素材が使われており、このため質感が非常に高い。カバー表面は指をはわせると適度に摩擦抵抗を感じる素材が使用されている。これは端末を手に持って操作したときの、グリップ力の向上につながっている。

背面。美しく手触りも良いので、市販の防傷用カバーをつけるのが惜しくなる

緩やかなカーブの側面には電源/音量/カメラキー、ワンセグアンテナ、micro SDカード/SIMカードスロットを備える。外部メモリは最大32GBのmicro SDHCカードまで対応。また前述の通り、Xperiaシリーズで初めてとなるIPX5/IPX7等級の生活防水に対応している。このため、端子スロットの内側にはゴムのパッキングが設置されている。

側面の様子

端末上部にはmicro USB/HDMI端子、3.5mmイヤホンジャックを備える。HDMIケーブルで本端末とテレビを接続すれば、テレビの大画面でコンテンツを楽しむことが可能だ。背面には1210万画素のCMOSカメラを搭載。CMOSセンサーは、裏面照射型の「Exmor R for mobile」を採用しており、高画質で明るく美しい写真を撮影することができる。暗所での撮影に強い点もポイントだ。レンズ周りにはスピーカー、フラッシュのほか、通話時に周囲の騒音を拾い通話音量を自動調整するためのマイクを備える。

端末上端(写真左)と背面の様子。背面カメラは解像度1920×1080、フレームレート30fpsのフルHD動画撮影にも対応している

前面上部には約130万画素のCMOSカメラを搭載する。前モデルでは物理キーだった下部の戻る、ホーム、メニューボタンは静電式キーに変わっている。

端末上部と下部の様子。端末上部のカメラは720PのHD動画撮影にも対応している