「ALIENWARE Aurora」のケースはまずその大きさでほかのPCとは一線を画す。マットステルスブラックのカラーリングで統一された「ALXシャーシ」は、その風貌と細部のギミックがうまく融合し、類をみない迫力あるデザインとなっている。

ケース正面の上にあるAlienheadを押すとフロントパネルが開き、光学ドライブが格納されている5インチベイが現れる仕組みとなっている。ゆっくりと下降するフロントパネルは、なんとなく宇宙船のハッチを想像させる。

フロント上部にあるAlienheadを押すとパネルが開く

ケース上面のルーバーは、「アクティブベンチング(自動開閉型通気システム)」によって開閉させ、排熱効果を高めることが可能。アプリケーションを開始するときに、起ちあがるように設定しておくと、ゲーム開始時にグワっと背中が盛り上がり、あたかもPCが臨戦態勢に入っているように見えるため、自ずと気分が盛り上がる。また、一番手前のルーバーを開くと、USBポートやヘッドフォン端子などが露出する。

ケース内の排熱効果を高める開閉式のトップパネル

トップパネルに隠されたポート類

ケースやキーボードのLED照明やルーバーの開閉は、「Alienwareコマンドセンター」ソフトウェアで管理することができる。

「Alienwareコマンドセンター」では、キーボードやケースの各部位ごとにLED照明のカラーや波長を調整できるほか、トップカバーの開閉タイミングなども設定可能だ

「Alienwareコマンドセンター」で設定したとおり、LED照明の色が変わった!

背面にはオンオフボタン付きのライトが配置されている。大抵の場合、PCの背面には部屋の照明が届きづらい配置になっていることが多い。このちょっとした気配りによって、ケーブルなどの取り回しが楽になって大変ありがたい。奇をてらったギミックで終わるのではなく、こうした実用面での配慮がなされているところに、同シリーズの完成度の高さを感じさせてくれる。

ライトが搭載されている背面。ポート類へのアクセスが容易になるのでありがたい

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