日本HPの個人向けノートパソコンのなかでも、とくにパフォーマンスを重視したモデルが「ENVY」シリーズだ。液晶サイズが17インチ、15インチ、14インチの3タイプが用意されており、それぞれ搭載する機能やデザインが少しずつ異なっている。今回は、そのラインアップの中から、最新の15インチモデル「HP ENVY15-3000」を借りることができたので、その実力をチェックした。
「HP ENVY15-3000」(以下、ENVY15)を手に取ってまず印象に残ったのが、その上品な筐体デザインだ。ブラックとシルバーを基調にしたボディはアルミニウムとマグネシウム合金が使われており、チープさが一切感じられない。天面と底面は余分な凹凸のないフラットなつくりになっており、バッグなどにも収納しやすくなっている。
天面の片隅には「hp」のロゴが配置されており、マシン稼働時に白く光る仕組みになっている。黒地に白なのでかなり目立つが、光自体は控えめな方で、どぎつい印象は受けなかった。照明を落とした部屋でプロジェクターを使ってプレゼンするときなどは多少周りへの配慮が必要になるかもしれないが、通常使用で気になることはあまりないだろう。
ディスプレイは15.6インチのワイド液晶で、解像度は1920×1080ドット。一般的な15インチノートとしては高精細でドットピッチが狭いが、文字の細かさなどはほとんど気にならなかった。ノートの液晶としては色再現性がよく、斜めから見たときの色変位も少ない。グレアパネルのため映り込みはかなりあるが、その分黒の締まりはいい。
キーボードはキーがひとつひとつ独立したアイソレーションタイプで、キーピッチ、キーストロークともに充分。バックライトが内蔵されているため、暗所でもキートップの文字が見やすいのがうれしい。ちなみに、液晶左側のベゼルに近接センサーが内蔵されており、離席時には自動でバックライトがオフになるなど、使い勝手もかなり工夫されている。またキーボードの周囲の段差部分に赤いラインがつけられており、これがデザイン上のアクセントになっている。
タッチパッドは1枚構造で独立したボタンは存在しないが、中央下寄りにあるラインの左下を押すと左クリックに、右下を押すと右クリックになる。評価機に関してはこのクリック感が硬めで、慣れるまで少し押しづらかった。できるだけジェスチャーを使った方がストレスはたまらないかもしれない。なおパッドの左上に小さなタッチパッドアイコンがプリントされているが、ここをタップすることでタッチパッド機能のオン/オフを手軽に切り替えられる。キー入力時に手のひらでパッドを触ってカーソルが飛んでしまうなどの誤操作を簡単に防げるのがありがたい。
キーボードの周囲の段差部分に赤いラインがあしらわれており、デザイン上のアクセントになっている |
タッチパッドは1枚構造になっており、押す場所に応じて左クリックになったり、右クリックになったりする。パッドの左上の小さなアイコンをタップすると、タッチパッド機能のオン/オフを切り替えられる |
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