日本エイサーから登場したAspire Sシリーズは、同社初のUltrabookであり、搭載CPUやストレージの違い、Office Home and Business 2010の有無などによって、3機種が用意されている。今回は、上位モデルの「Aspire S3-951-F74U」を試用する機会を得たので、早速レビューしていこう。なお、下位モデル「Aspire S3-951-F34C」のレビュー記事「コストパフォーマンスが魅力のUltrabook - 日本エイサー「Aspire S3」を試す」も、合わせてご覧いただきたい。

「Aspire S3-951-F74U」

■主な仕様 [CPU] 超低電圧版Intel Core i7-2637M(1.70GHz) [メモリ] 4GB [ストレージ] 240GB SSD [グラフィックス] Intel HD Graphics 3000 [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,366×768ドット) [バッテリ駆動時間] 約7時間 [OS] Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 [本体サイズ/重量] W323×D219×H13.1~17.5mm/約1.33kg [実売価格] 120,000円前後

ボディと基本スペック

ボディデザインは、下位モデルのAspire S3-951-F34Cと同じだ。本体サイズも同じW323×D219×H17.5mmだが、重量は下位モデルよりも約20g軽い、約1.33kgとなっている。この重さの差は、搭載ストレージの違い(上位モデルはSSD、下位モデルはHDD)によるものだと思われるが、手に持って違いを体感できるほどの差ではない。

13.3型ワイド液晶を搭載したUltrabookとしては、標準的な本体サイズ/重量といってよいだろう。ボディにはアルミニウム合金が使われており、高い堅牢性を実現。天板にはヘアライン加工が施されており、高級感を醸し出している。プリインストールOSは、Windows 7 Home Premium SP1 64bit版だ。

Aspire S3-951-F74Uの上面。ボディはアルミニウム合金製で、天板にはヘアライン加工が施されており、高級感を醸し出している

Aspire S3-951-F74Uの底面。底面もフルフラットなので、カバンなどへの出し入れもスムーズだ

ハードウェアスペックについて見てみよう。CPUとして、Sandy Bridge世代の超低電圧版Intel Core i7-2637M(1.70GHz)を搭載する。下位モデルのAspire S3-951-F34Cは、超低電圧版Intel Core i3-2367M(1.4GHz)だ。

Core i7-2637MもCore i3-2367Mも同じデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingテクノロジーにより、最大4スレッドの同時実行が可能だ。ただし、Core i7-2637Mには自動オーバークロック機能のTurbo Boostテクノロジーが搭載されており、発熱や廃熱などに余裕がある場合に、最大で2.8GHzまでクロックが向上する。また、L3キャッシュ容量も4MBと大きく(Core i3-2367MのL3キャッシュ容量は3MB)、Core i3-2367Mに比べてパフォーマンスが高い。

底面の左右手前にステレオスピーカーを搭載している

メモリは4GB固定で増設はできず、ストレージは240GB SATA SSDを搭載する。下位モデルのストレージは320GB SATA HDDで、容量は下位モデルのほうが大きいが、パフォーマンス面ではSSD搭載の上位モデルが有利だ。また、底面の左右手前にステレオスピーカーを搭載しており、Dolby Home Theater v4もサポートするなど、サウンドにもこだわりが感じられる。

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