本イベントでもっとも注目されたのが、ファン待望の『バイオハザード 6』だ。まず、本作のエグゼクティブプロデューサー小林裕幸氏とディレクターの佐々木栄一郎氏、そしてプロデューサー平林良章氏が登壇し、本作の意気込みを語ってくれた。
小林氏は「バイオハザードシリーズに関わるのは『バイオ4』以来で久しぶりなんですが、新しいメンバーと共にナンバリングタイトルである『バイオハザード 6』を製作しております。これまで事情があって本作のことを言えなかったのですが、ようやく本日解禁となり、うれしく思っています」とやや緊張気味にコメントした。
佐々木氏は「暗く長い水面下で製作してきたのですが、ようやく発表することができました。本日は皆さんとともに楽しい時間を過ごしたいと思っております」と語った。
平林氏は「やはり、今日の日を迎えられたことを非常にうれしく思います。これから『6』の情報をどんどん公開していきますので、よろしくお願いいたします」とコメントした。
『バイオハザード 6』はシリーズ最新作にふさわしく「バイオとしての恐怖」をより高めた作品で、例えばドアを開けた時の不安や、角を曲がる時の恐れを体感できるタイトルになっているようだ。
また、ナンバリングタイトルとしては、久しぶりにゾンビが復活。しかし、従来のゾンビとは異なる動きを見せるようだ。この詳細については後日発表される。
そして、本作の主人公として、レオン・S・ケネディとクリス・レッドフィールドが2人が登場。今回、初共演となる。さらに新たな主人公として、金髪の謎の人物が登場する。この主人公に関しても現在詳細は不明だが、ストーリーに絡む重要人物とのこと。
ストーリーに関しては佐々木氏から語られた。今回の戦いの舞台はラクーンシティの事件が起こった10数年後のアメリカ。このアメリカでは生物兵器やウイルス兵器といったバイオテロが頻繁に発生しており、それを危惧したアメリカ大統領は、ラクーンシティ事件の真相を世界に公表しようとしていた。しかし、公表の当日、発表会場がバイオテロに見舞われ、そこにいた大統領もテロに巻き込まれてしまう……。そして、その会場にいたのは大統領の古くからの友人であるレオンであった。
一方その頃、時を同じくして対バイオテロ組織「BSAA」に所属するクリスは、未だかつてない規模のバイオテロにさらされた中国に降り立っていた……というのが物語の導入となる。
このように、『バイオハザード 6』では、アメリカと中国で同時進行するという世界規模のストーリー展開が楽しめるようだ。
また、キャラクターに関しては、レオンと共にするヘレナ・ハーパーの存在が明らかとなった。彼女は大統領を警護する立場で、バイオテロが起こった会場でレオンと出会うことになる。そして、そのヘレナから、この事件を起こしたのは自分であると衝撃の告白をレオンは受けるのである。現在のところ詳細な部分は不明だが、レオン自らが容疑者となって合衆国から追われる立場となり、事件の解明のため、ヘレナと行動を共にすることになる。
ほかにもさまざまな思惑や信念を持つキャラクターたちが、さまざまな立場から、今回起こる大きな事件に関わりを持っていく。
そして、ゾンビの復活に加え、新しい脅威も用意されている。それが「ジュアヴォ」と呼ばれる敵だ。「ジュアヴォ」には多くの謎が隠されており、ゾンビ以上のショッキングな存在となるようだ。
また、操作に関しては、ゲームの世界に没頭できるようなシステムになるようだ。平林氏によると、今回はバイオハザードシリーズの中で一番なじむような直感操作を実現しているとのこと。さまざまなアクションが用意されているが、自分がやりたい行動をすぐに行えるようだ。
発売日が11月22日と発表された『バイオハザード 6』。今後も詳しい情報が届き次第、お伝えしていこう。
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