本機の特長のひとつに、拡張性の高さ、メンテナンス性の高さがある。サイドパネルのロックを外してずらすだけで簡単に筐体内部にアクセスでき、ハードディスクやメモリなどを交換・増設することができる。内蔵3.5インチベイは3基あり、3TBのハードディスクを装着すれば最大9TBの容量を実現できる。また、今回の試用機のように、直販サイト「HP Directplus」では耐障害性にも有利なRAID5構成を選択することも可能だ(記憶容量は4TBとなる)。
右側面のサイドパネルはロックを外してずらすだけで、下端に取り外すことができる。 |
サイドパネルを取り外したところ。内部に簡単にアクセスできる。3.5インチベイは3基搭載されており、ハードディスクを9TBまで増設することが可能だ |
ちなみに「HP Directplus」ではストレージのオプションとして、6Gbpsという高速駆動のMicron製SSD(256GB)も用意されている。とにかく速い環境がほしいというユーザーは、こうしたオプションを検討してみるのもいいだろう。
外部インターフェイスも充実しており、USBポートは背面に4基、天面に2基、前面に4基備えている。映像出力端子は今回借りることができた評価機の場合、DVI-I(デュアルリンク)が2基、mini HDMIが1基装備されていた。標準HDMI端子でないのが少々残念だが、製品には標準HDMIとmini HDMIの変換アダプタが同梱されているので、実用上はまったく問題ない。
このほか、LANポートや15in1メディアスロット、デジタル音源入出力ポート、オーディオポートなどが搭載されている。光学ドライブは、評価機の場合はDVDスーパーマルチドライブが採用されていたが、「HP Directplus」ではほかにBDドライブも選択可能だ。
製品に付属するキーボードとマウスは、いずれもUSB接続する有線タイプ。キーボードは打鍵感がよく、長時間の使用でも疲れにくかった。またPC付属のキーボードには珍しくバックライトが内蔵されており、暗所でキートップの文字が白く光る仕組みになっているのがおもしろい。
このほか、「HP Directplus」のオプションを選べば、本体に3波対応デジタルテレビチューナーを2基まで内蔵させることも可能。画質劣化を最小限に抑えながら録画データを圧縮する、「15倍高画質W録画」に対応しているため、テレビパソコンとして使い倒したいというユーザーにもおすすめできる。
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