Mozillaは、「Firefox 9」と同時に「Thunderbird 9」がリリースされた。本稿では、新機能の紹介とともに、ThunderbirdのLightningアドオンを紹介したい。まずは、Thunderbird 9の新機能であるが、以下となる。
- 新しいMozilla Gecko 9エンジンを搭載
- Thunderbirdの改善するためのオプトインの仕組みを追加
- メッセージ編集ウィンドウとアドレス帳ウィンドウをPersonasに対応
- 添付ファイルのキーボード処理を改善
- Windowsでメニューバーを隠せるようにした(表示・非表示はAltキーで行う)
- ユーザーインタフェースの修正と改良
- いくつかのセキュリティ問題を修正
アップデートの方法は、メニューの[ヘルプ]→[Thunderbirdについて]から[ダウンロードした更新を適用]をクリックする。
もし、アドオンがインストールされていると再起動の際に、アドオンの確認が行われる(1回限りである)。外部プログラムからインストールされたアドオンがあった場合、無効化される。この段階、もしくは後ほどアドオンマネージャで有効にもできる。Thunderbird 9を起動したところが、図2である
今回のバージョンアップで、Windows版では、Altキーでメニューバーの表示・非表示が可能となった。
アドオンの設定などを行う以外に、メニューバーを使用することは比較的少ない。非表示でも、Altキーで再表示できるので、特に不都合を感じることもないだろう。今回のバージョンアップで、対応されたセキュリティ問題は、以下の通りである。
- video要素を極端なサイズに拡大した場合に生じるクラッシュ[最高]
- プラグイン自体によってコンテンツが削除された場合に生じるクラッシュ(Mac)[高]
- SVGアニメーションを通じた JavaScript不要のキー判別[中]
- nsSVGValue の領域外アクセス[最高]
- YARR正規表現ライブラリにおける潜在的に悪用可能なクラッシュ[最高]
- さまざまなメモリ安全性の問題(rv:9.0)[最高]
高速リリースに移行して、セキュリティアップデートも同時に行われる。すみやかにアップデートすべきである。