――ところで、先日、ドラマ『家政婦のミタ』の最終回が40%という高視聴率を取り話題になりました。テレビの可能性を改めて感じた人も多いと思いますが、いかがですか。
加地「刺激になりますよね。すごいことだと思います。今の40%って感覚的には10年前の50%くらいじゃないですか。国民的なスポーツイベントに匹敵するくらい。さすがにバラエティー番組で視聴率40%ともなると、どうやって目指したらいいか僕には分かりませんけど(笑)。『家政婦のミタ』のスタッフのみなさんは、きっと純粋に『面白いモノを作ろう』と思って作ったわけでしょうし、シリーズ化しないと明言する潔さみたいなところにも見る人を惹きつける何かがあったんじゃないですかね。媚を売った番組ってすぐ分かりますよね。」
――では最後に、来年の目標をお願いします。
加地「『人』を発掘したいです。新しいスターでもいいし、その人の意外な面を見つけることでもいい。今のテレビを見るとどうしても同じ顔が並んでしまっているので、芸人さんだけでなく男性タレントさん、女性タレントさんに目を向けて『人』を発掘していきたいですね。これからますます『人』に向いた番組作りをしないといけないと思いますし、それが新しい企画につながっていくでしょうし。テレビに限らずどの分野も結局『人』なんですよね。当たり前ですが『人』が作っているわけですから。もちろん単なる新しモノ好きというわけではなく、今、頑張っている人たちも大切にします(笑)」
――プライベートでは?
加地「『健康』ですね(笑)。体力をつけたいです。落合元監督の本に『体・技・心』って書いてありましたけど、今の自分はまさにその心境です(笑)」