個人ユーザーが自室で使うパソコンとして人気があるのが、20~24型の大型液晶を採用した一体型PCだ。とくにデジタルテレビチューナーを搭載したモデルは省スペース性に優れることもあって国内市場では需要が大きく、各社から多彩な製品が発売されている。デルが発売した「Inspiron One 2320」もそのひとつ。グローバルモデルをベースにしながら、日本向けにデジタルテレビチューナーのCTOオプションも用意されており、構成内容によってはテレビパソコンとして活用することができる。

オプションで選べるチューナーは、地上デジタルチューナーと地上・BS・110度CS対応テレビチューナーの2種類。放送を受信するにはB-CASカードが必要となるが、本機には携帯電話のSIMカードに似たminiB-CASカードが付属している。B-CASカードスロットは本体底面にあり、挿入口にカードを入れて押し込めば簡単に装着が完了する。

チューナーは、地上デジタルチューナーと地上・BS・110度CS対応テレビチューナーの2種類から選べる。製品にはminiB-CASカードが付属しており、本体底面のスロットにカードを装着して使用する

液晶ディスプレイは23型ワイドで、1,920×1,080ドットのフルHD解像度に対応している。また映像入力端子としてHDMI、VGA、コンポジットなどが搭載されており、本体右側面の外部入力切替ボタンを押すことで手軽に表示を切り替えられる。そのため、ハイビジョンレコーダーやゲーム機などをつないで本機をそのモニタとして活用することも可能だ。

液晶は非光沢パネルを採用しており、照明などの映り込みが少ないという特徴を持つ。その分、光沢タイプの液晶に比べるとパッと見たときのあざやかさに若干欠ける印象はあるが、色再現性や階調表現力は十分高く、表示品位に不満は感じなかった。なにより明るい室内でも見やすいのは大きなメリットだ。

液晶ディスプレイは23型ワイドで、1,920×1,080ドットのフルHD解像度に対応する。WLED(白LED)で非光沢パネルのため、照明がついた明るい室内でも映り込みが少なく非常に見やすい

本体背面にはHDMI、D-Sub、コンポジット映像、デジタルオーディオ(S/PDIF)、アンテナ入力、LAN、USB 2.0×4などの端子が搭載されている

本体右側面にある外部入力切替ボタンを押すと、映像ソースを本体、コンポジット、VGA(D-Sub)、HDMIのいずれかに切り替えて表示することができる

光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブのほか、オプションでBDドライブを選択することが可能。製品には小型のリモコンが付属しており、再生や停止、チャプター選択などの操作を家電感覚で行うことができる。

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