白飛び・黒潰れに強い

一般的に、デジタルカメラの写真は見た目とは異なった雰囲気で写ることがあり、その1つがダイナミックレンジの低さだ。デジタルカメラでは人の目よりも黒が潰れやすく、白が飛びやすい傾向にある。

そこでEX-ZR15では、搭載する"ハイスピードエンジン"を生かし、露出を変えながら高速連写して最後に合成することで、白飛びや黒潰れが少なく見た目に近い写真が撮影できる。この機能を「HDR」(ハイダイナミックレンジ)という。

オートモード(写真左)とHDRモード(写真右)の違い。空の雲や、建造物の明るさ、黒潰れ具合などに大きな差が出る

HDR機能を使えば、暗い場所と明るい場所が含まれる写真を撮っても、どちらも白飛びや黒潰れなく撮影できる(明暗差が大きい、つまりコントラストが高いシーンは、デジカメが苦手とするシーンだ)。例えば、屋内で撮影した場合、多くのデジタルカメラでは白飛びしてしまうような窓の外の景色も、しっかりと写してくれる。

このHDR機能を応用したのが、「HDRアート」機能だ。画像の白飛びと黒潰れをなくしたあと、彩度とコントラストを大胆に調整することで、絵画のような独特の写真になる。

HDRアートを使って撮影

写真の雰囲気を残したままHDRアートを使ってみた

通常の夜景撮影

夜景でもHDRアート機能は使用可能

HDRアートは3段階の設定が可能で、好みに合わせて調整できる。

オートモードで撮影

HDRアートのレベル1で撮影

HDRアートのレベル2で撮影

HDRアートのレベル3で撮影

さらにEX-ZR15では、HDRアートモードで動画も撮影できるようになった。撮影サイズとフレームレートは、1,280×720ドット(15fps)、640×480ドット(30fps)から選べる。

HDRアートモードで撮影した動画。1,280×720ドット、約10.3MBのQuickTime形式(mov)。上記サムネイルをクリックすると、ダウンロード画面、または再生画面が開きます

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