ソニーが10月20日に発表した「XBA」シリーズは、自社製のバランスドアーマチュアドライバーを採用する、インイヤータイプのヘッドホンだ。出荷が遅れていたこの新型ヘッドホンだが、12月2日より直販サイト「ソニーストア」での先行予約が開始された。

バランスドアーマチュアドライバー(以下BAドライバー)を採用したヘッドホンと、一般的なダイナミック型のヘッドホンとでは、何がどう違うのだろうか。また、基本モデルとなる「XBA-1SL」「XBA-2SL」「XBA-3SL」「XBA-4SL」の4製品(型番中の数字はBAドライバーの搭載数)を利用して、BAドライバーの搭載数が異なることで、音はどのように違うのだろうか。実際に聴いて確かめてみた。なお、これらはすべて発売前の製品であり、実際の製品では、ここで試聴した結果と異なることもありえる点は、ご容赦いただきたい。

まずは4製品の外観をチェック

4製品のスタイルを比較してみる。まずはパッケージだ。写真は、4製品のパッケージを並べたところだ。いずれも、レッド、シルバー、ブラックを基調としたものだ。

パッケージはレッド、シルバー、ブラックを基調とした、シックな印象。左から「XBA-1SL」「XBA-2SL」「XBA-3SL」「XBA-4SL」

コードはすべて、左右が非対象なネックチェーン型だ。Y字型に比べると、かばんの中などで絡みやすくはなるが、左右を間違えにくいというメリットがある。コードの長さは約60cmで、ポータブルプレーヤーを胸ポケットに入れて使用する場合にはちょうどよいが、カバンの中などに収納する場合には延長コードが必要になるだろう。XBA-1SL~XBA-4SLのすべてのモデルに、90cmの延長コードが付属している。

シングルBAドライバーの「XBA-1SL」

ハイブリッドイヤーピースとノイズアイソレーションいやピース、コードリール、布製のキャリングポーチが付属。また、写真には写っていないが、延長ケーブルも付属する

高域用ドライバーがプラスされている「XBA-2SL」

「XBA-1SL」とは異なり、ハードタイプのキャリングケースが付属する

低域用ドライバーを1基プラスした「XBA-3SL」

低域用ドライバーを2基プラスした「XBA-4SL」

「XBA-3SL」と「XBA-4SL」では、キャリングケースが合皮製になる