加えて、2011年12月中に上りの通信速度の向上も予定されている。現在の最大10Mbpsから最大15.4Mbpsにアップする予定だ。この最大15.4Mbpsの上り速度は、LTEなどの他の高速モバイルインターネットと比較しても屋外では最速となる(一部対応しない機器を除く)。
新サービス「WiMAXファミ得パック」とは
下り最大40Mbps/上り最大10Mbps(年内に15.4Mbps)という固定回線並みの高速インターネットを利用できるWiMAXは、家庭の固定ブロードバンド回線代わりとしても活用できる。一人暮らしのユーザーであれば、Wi-FiルーターなどのWiMAX機器を1台持ち歩いて家でも外でも高速インターネットを利用するという使い方も考えられるが、家族で利用したいユーザーの場合は、家庭用と外出用の2台のWiMAX機器を使ったほうが便利だ。
これまでも「WiMAX機器追加オプション」に契約すれば、月額200円のみを追加することで、1契約で最大2台のWiMAX機器を利用できた。しかし、2台のWiMAX機器を同時にインターネット接続することが不可能であったため、例えば、外出先で父親がインターネットに接続すると、家にいる家族はインターネットができなくなるなどの場合があった。そのため、自宅用とモバイル用途でWiMAXを2回線契約して利用していたユーザーも多いかもしれない。
今回発表した「ファミ得パック」は、同時接続可能な2台目のWiMAX機器を月額2,480円(税込)で利用できるサービスだ。1回線のWiMAXの契約に月額2,480円を追加するだけで、2つの場所で同時にインターネットに接続できるようになる。自宅用とモバイル用途でWiMAXを2回線契約するよりも料金が格安になり、家族に気兼ねすることなく思う存分、家でも外でも高速インターネットを利用可能だ。
もちろん、光回線などを利用するよりもお得だ。例えば、固定回線に月額6,000円程度の利用料を支払っていたユーザーが、モバイルデータ通信用としてWiMAXを追加したい場合、固定回線とWiMAXを併用すると、月の通信費が10,000円近くなってしまう。これを「ファミ得パック」を利用してWiMAXに一本化することで、通信費を月額6,360円に抑えられる。これまでの通信費とほとんど変わらない料金で家でも外でも高速インターネットを利用できるのは魅力だろう。
さらに、サービス開始にあわせて実施される「WiMAXファミ得パックデビューキャンペーン」を利用すれば、「ファミ得パック」の利用料(2,279円)が最大2カ月無料になる。また、「ファミ得パック」で利用するWi-FiルーターやWiMAX内蔵パソコンなどのWiMAX機器の購入にあたっては、「WiMAXまとめてプラン」が利用可能だ。月々の利用料金に500円をプラスすることで、最大24カ月にわたって分割して機器代金を支払うことができ、1回ずつの負担を少なくしてWiMAX機器を購入できる。初期費用を抑えて2台のWiMAX機器を導入することが可能となっている。
なおUQコニュニケーションズでは、今回の「ファミ得パック」を便利に利用できるWiMAX対応機器を発表しているので、次項で紹介しよう。