なんと言ってもGALAXY Noteの特徴は、5.3型WXGAという大画面・高解像度のディスプレイだ。サムスン得意のSuper AMOLEDは、広い視野角と明るく鮮やかな画面表示を実現しており、相変わらず青みが強く極彩色の色再現だが、見栄えはいい。

5.3インチでWXGAという特徴的な画面サイズを搭載したことで、本体自体はかなりの大きさで、片手で持つと手のひらいっぱいを使って持たなくてはいけなくなる。片手での操作はかなり難しいが、両手で挟むように持ったときの持ち心地は良好だ。

5インチ台の電話もできるスマートフォンとしては「Dell Streak」が思い起こされるが、それよりやや大きい画面サイズ。画面比率はより正方形に近づいている。Dell StreakはGALAXY Noteよりも縦長なので、片手で握るように持てた。しかし、GALAXY Noteは正方形に近いので、持ちにくいがより自然な画面比率になっている。「Note」という名称の通り、そのサイズ感は紙のノートに近く、手帳やメモ帳といった製品を想像するとサイズ感が分かりやすいだろう。横幅こそあるが10mmを切る薄型ボディなので、ジャケットの胸ポケットにギリギリで押し込めるサイズと言えるだろう。

このような大画面・高解像度の液晶を搭載するGALAXY Noteは、Webサイト、画像、動画、電子書籍、地図といったコンテンツの閲覧に威力を発揮する。鮮やかで明るいディスプレイは屋外でも見やすく、視認性も高い。他人に見せる場合にも便利だ。今回、土地勘のない場所(しかも海外)だったため、Googleマップを大画面で確認して移動するのに非常に役立った。

Googleマップアプリを表示したところ。大画面でナビとしても使いやすい

一般的に3~4インチのスマートフォン、7~10インチのタブレットの中にあって、GALAXY Noteはその中間あたりのサイズとなるが、Samsung Mobileは「スマートフォン」と位置づけており、通話機能も備えている。7インチのタブレットをそのまま耳に当てて通話するよりは自然だが、それにしても大型なのは確か。通話をメインに使う場合は、Bluetoothヘッドセットなどを利用するのが良さそうだ。

とにかく、この5.3インチWXGAという画面サイズは今までにないサイズ感。もった際の印象は「中途半端」とも「丁度いい」とも言えるサイズだ。タブレットほど大きくはないが、スマートフォンほど小さくない。よくメモを使うような人なら、そのサイズ感はしっくりくるのだと思う。

ペンを使って快適な手書き入力

さて、この「Note」という名称にあるとおり、GALAXY Noteは「ノートを取る」というところにフォーカスしたスマートフォンだ。本体下部右側にはタッチペン「S Pen」を内蔵しており、これを取りだして画面にペンでタッチすることで様々な操作を行える。

本体下部にあるS Pen。こういう感じはちょっと懐かしい感じではある

スマートフォンをスタイラスペンで操作するやり方は、iPhoneの登場以前には一般的だったが、iPhone以降はコンシューマ向けでは廃れてしまっていた。以前は抵抗膜(感圧)式の画面だったため、どんなペンでも画面を押せば動作したが、静電容量式になると、静電気の発生しないペン先では操作できなくなった(ペンで操作する必要のないユーザーインタフェースに変わった)。

細身のタッチペン。ペン先の方にはボタンがある

持って操作するとこういった感じ。ノートに書き込むような感じだ

このタッチパネル方式とユーザーインタフェースの変更はiPhoneの大きな功績だが、反面、指先だけでは「文字や絵を描く」という操作がしづらいという欠点がある。iPhoneなどの静電容量式のディスプレイ向けにサードパーティが専用タッチペンを発売しているのは、こうした要望が一定数存在しているからだろう。この内蔵しタッチペンを使用することで、まさに「ノートのように使える」ように開発されている。同様のコンセプトの端末として、HTCが7インチの画面サイズの「HTC Flayer」を提供している。