10月15日に15枚目のオリジナルアルバム『45 STONES』、11月2日にはニューシングル『やさしくなりたい』をリリースした斉藤和義。そして今度は11月26日に全国ロードショーされる忌野清志郎の全く新しいタイプの音楽映画『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー~感度サイコー!!!~』に共演ミュージシャンとして出演している。

この映画、2001年、2004年、2006年と過去3回に渡って行われた忌野清志郎のライブ『ナニワ・サリバン・ショー』の映像をストーリー仕立てに再構成、貴重な豪華ミュージシャンの演技が見られるなど、普通のライブ映画ではないユニークな映画に仕上がっている。

本作の公開を前に、斉藤和義に映画のこと、演技のこと、忌野清志郎の思い出などざっくばらんに話を伺った。

斉藤和義

よく観る映画はライブもの

今回、『ナニワ・サリバン・ショー』に出演することになった斉藤和義。普段から映画好きで、ミュージシャンのライブドキュメンタリー映画などもよく観ているという。

「ザ・バンドの解散の模様をマーティン・スコセッシが映画化した『ラスト・ワルツ』とか、レッド・ホット・チリペッパーズのライブ映画などを観ますね。最近、CDのディスク2でよくライブドキュメンタリーがついてきますよね。そういうのもよく観ますよ。音楽映画に限らず普通の映画もそこそこ。昔から好きなのはトミー・リー・ジョーンズとフェイ・ダナウェイが出演している『ブルースカイ』。家族ものの映画なんですけど、雰囲気とかがすごくいいんですよね。90年代の映画です」

『ナニワ・サリバン・ショー』はライブ映像をストーリー仕立てに再構成しているのが特徴。ライブの合間合間にミュージシャンの貴重な演技が見られるのも見どころのひとつだ。

「僕はこの映画のオファーをいただいたときに、演技は無理なので、歌っているようなシーンだったらいいですよってことで受けたところがあったので、まあ、歌ってるだけですね。何回もテイクを撮ったりしましたけど、基本的に歌っていただけなので。これがどういうふうになるのかはさっぱりわかりませんでした(笑)」

最初は緊張して言葉を交わせなかった…忌野清志郎との思い出を次項で語る――→続きを読む