うーん、これはすごい。先ほどまでは確かにバスだったのに、そのまま水に突っ込んで普通に進んでいる。それなりのスピードで入水するため、水しぶきの上がり方もかなり派手だ。なるほど"アトラクション"は伊達じゃない。
では次に乗客の視点からご覧いただこう。
突っ込むときにもっと衝撃があるのかと思ったが、そんなことはなく実にスムーズであった。何でもタイヤなどが重みが下部に集中しているおかげで、船よりも安全なのだとか。水陸両用ということで安全面を心配している人は、どうぞ安心してほしい。
船は思ったほど揺れず、ゆったりと潮風を浴びながら海上を進んでいく。そのスピードは約12~13キロ。当たり前だが、陸上のバスとはまったく違った気持ちよさがある。やっぱり船は良い。
さて、このスカイダックの今後の予定について改めてご紹介しておこう。
スカイダックは2012年度中の運行開始を予定しており、入水口としては2012年秋に江東区に誕生する予定の「川の駅」を利用することになるという。気になるルートだが、スカイツリーの隣接地と東京駅周辺を候補として考えており、荒川ロックゲートを通る計画もあるようだ。
江東区区長の山崎氏によれば、運河の町として栄えてきた江東区はいわば「東洋のヴェネツィア」。この水辺をもっと生かすためにも、水陸両用バス「スカイダック」を観光の目玉にしていきたいとのことだ。
バスがそのまま海に突っ込んで船になるというのはなかなか新鮮な感覚だったので、来年スカイダックが運行を開始した暁には、ぜひ皆さんも体験してみてほしい。