消費電力(グラフ43~44)
最後はこちらである。こちらもいつもの通り電源にワットメーターをつけて、
- Idle(Low) : コントロールパネルの電源オプションが「省電力」で無負荷状態
- Idle(High) : コントロールパネルの電源オプションが「高パフォーマンス」で無負荷状態
- Int : Sandra 2011 SP5aでDhrystoneを実施
- Float : Sandra 2011 SP5aでWhetstoneを実施
- 3D01 : 3DMark VantageのExtreme ProfileでGame Test 1を実施
- 3D02 : 3DMark VantageのExtreme ProfileでGame Test 2を実施
- H.264 : MainConcept Reference 2.20で、H.264/AVC Proを使い2passエンコード
における実効消費電力のピーク値をそれぞれ測定した(Idleは電力の最低値を、その他は最高値を測定)。
ということで結果がグラフ43である。まず見て取れるのは、3960Xの省電力性である。流石にコアが2つ、メモリも2ch増えてるから2600Kと同じという訳には行かないが、待機時の消費電力はほぼ2600K並み、稼動時の消費電力は2600K+20Wといったところで、990Xに比べると大幅に省電力化を実現している。
これは待機時の消費電力との差(グラフ44)をみると明白である。CPU処理がメインとなるInt/Float/H.264における3960Xの消費電力は、2600Kの3割増し程度でしかなく、990Xと比較すると30W前後下がっている。3960Xは歴代のExtreme Editionの中でも特筆すべき低消費電力のCPUと考えていいかもしれない。