Add-on Compatibility Reporterアドオン

さて、互換性のないアドオンを動作させる例として、Googleツールバーを取り上げてみたい。Googleツールバーは、Firefox 5以降には、対応しないことを正式にコメントしている。

図10 Googleツールバーについて

Googleでは、他のアドオンなどを使うことで代用できるとしているが、継続して使いたいとユーザーも少なくない。では、今回のFirefox 8でGoogleツールバーをインストールしようとすると、図11のように「互換性がない」と表示され、インストールすらできない。

図11 Googleツールバーをインストールしようとしても

仮に、旧バージョンでインストールしてあったものが、残っているとしても、アドオンマネージャでみると、対応していないことがわかる。

図12 アドオンマネージャで確認

そこで、インストールするアドオンは、Add-on Compatibility Reporterアドオンである(図13)。

このアドオンは、インストールされたアドオンの動作状況を報告するためのものである。図13から[+ Add to Firefox]をクリックしてインストールを行う(図14)。

図14 Add-on Compatibility Reporterのインストール

Firefoxの再起動後、アドオンマネージャを確認する(図15)。

図15 アドオンマネージャで確認

互換性確認が無効化されていることがわかる。この状態で、再度、Googleツールバーをインストールすると、今度は、無事にインストールできる。実際に、ツールバーの機能も利用できる。

図16 Googleツールバーが利用可能に

もう一度、アドオンマネージャをみると、図17のようになっている。

図17 Googleツールバーをインストール後のアドオンマネージャ

図12同様に互換性はないとの表示になっている。[互換性]をクリックすると、このアドオンが動作したかどうかの報告が行われる(これが、本来のAdd-on Compatibility Reporterアドンの機能である)。このように、バージョンチェックを回避することによって、対応していないアドオンを動かせることができる。多くのアドオンをインストールしているのであれば、入れておきたいアドオンといえるであろう。繰り返すが、これでも動作しないアドオンがある点には注意してほしい。