スマートフォンやタブレット端末の普及にともない、モバイルノートに求められる役割が変わり始めている。そこで注目を集めているのが、インテルの提唱する薄型軽量ノートPCの新カテゴリ「Ultrabook(ウルトラブック)」だ。

ウルトラブック規格に沿ったノートパソコンは、厚さ21mm未満の薄型設計、休止状態から瞬時に起動する高速応答性、快適な動作を実現する高性能CPU、長時間のバッテリ駆動などの特徴を持つ。つまり、従来のノートパソコンの高性能にタブレット端末の使い勝手をプラスした「究極のパーソナル・コンピュータ」というわけだ。東芝から発表された「dynabook R631」もそのひとつ。国内の大手メーカーとしては初のウルトラブック準拠製品となる。

製品を一見して分かるように、「dynabook R631」は非常にスリムな筐体を採用している。本体の最薄部はわずか8.3mmで、最厚部でも15.9mmしかない。それでいて基本性能は充実しており、第2世代Intel Coreのi5-2467Mプロセッサー(1.6GHz)に4GBメモリ、128GBのSSDを搭載している。

本体の最薄部はわずか8.3mmで、最厚部でも15.9mmと非常にスリム。横から見ると液晶ディスプレイが薄い板のようだが、剛性は高く、使っていて不安に感じることはなかった

ディスプレイサイズは13.3型ワイドで、画面解像度は1,366×768ドット。ディスプレイの上部にはWebカメラも内蔵されている。さらに、極薄ボディにもかかわらず映像出力はHDMIとD-Subの2系統を装備。このほか、インタフェースとしてUSB 2.0を2基のほか、USB 3.0、ギガビット対応のLAN端子、SDカードスロットを各1基ずつ備えている。

液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイド、解像度は1,366×768ドットで、一般的なA4ノートPCと同等。コントラストや発色がよく、非常に見栄えのする画面だ。アンチグレアのため照明などの映り込みもほとんどない

ディスプレイ上部には有効画素数約130万画素のWebカメラが内蔵されている

本体右側面にはUSB 3.0ポートが装備されている

本体左側面にはSDカードスロットを配置

本体背面の左側には、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tに対応したLAN端子が搭載されている。また同じく背面の右側には、USB 2.0×2、HDMI出力、電源コネクタ、D-Sub出力が装備されている