省電力性能や起動スピードなどが充実しているのも大きな魅力だ。キーボード上部の「ECO」ボタンを押すだけで省電力モードに移行できるのをはじめ、PCのシャットダウン時と休止状態時の待機電力を減少させる「ECO Sleep」、バッテリの充電量を80%に抑えることで過充電を防ぎバッテリの寿命を延ばせる「バッテリーユーティリティ」など、富士通が近年得意としている省エネ機能もキッチリとそろえている。
もうひとつ便利なのが「クイックスタート」だ。これは、電源ボタンでPCを終了すると、次回の起動時間を短縮するというもの。起動時間を短縮する「クイックモード」と起動短縮と省電力を両立する「エコクイックモード」の2種類が用意されている。実際にどのような効果があるのか、消費電力を測定するワットチェッカーを使用して、PCを消費していない状態での消費電力と、そこからPCが起動するまでの時間(デスクトップ画面が表示されるまでの時間を測定)をチェックしてみた。
まずは、完全にシャットダウンした状態では消費電力はゼロ。そこから起動までには1分10秒必要だった。次に「クイックスタート」モードでは、電源ボタンを押した状態で消費電力は1W、そこから起動までには19秒かかった。最後は「エコクイックモード」で、電源ボタンを押した状態では消費電力はゼロと1を交互に表示する状態で、起動までには37秒。食事や入浴など、ちょっとPCを使用しないといった状況では、クイックモードはかなり有効といえそうだ。