Fedora Projectは、11月8日(現地時間)に次期リリースであるFedora 16を公開する、と発表している。FedoraはRed Hat社が開発していたLinux ディストリビューションから派生したOS。最新の技術を取り込むことからFedoraに触ることでLinuxの動向を知ることができる。

では、Fedora 16ではどのような技術や機能が導入されたのか。FedoraのGNOME版(11月1日に公開されたRC版)を使って簡単に試した。

ブートで早くも変更点と"ご対面"

Fedora 16のインストールDVDまたはLiveCDを起動すると、いきなり変更点と"ご対面"することになる。インストールDVD及びLiveCDではシステムをブートする前に起動待ち時間が表示され、何かキーを入力するとブートメニューが表示されていた。今回よりそのブートメニューに変更が行われている。

起動待ち時間はそのままだが、ブートメニューが最初から表示されるようになった。また、メニューはインストール(LiveCDであればFedora Liveの起動)とTroubleshootingの二つのみとなっている。これまであったメニューはTroubleshootingを選択すると表示される。Tabキーで起動オプションを表示できるのは以前と同じままだ。

新しくなったブートメニュー(Fedora 16 Beta インストールDVD)

Trubleshootingを選択すると、システムレスキューやメモリテストメニューが表示される

インストール作業に特に変更はない。今回のデスクトップ画面は深海をイメージしたものとなっている。

Fedora 16 GNOMEのデスクトップ画面