ディスプレイ上部にはカメラとマイクが埋め込まれ、前世代まではオプションだったカメラが標準搭載となった。これによって、遠隔地とのWeb会議にも使いやすいモデルになっている。

ディスプレイ上部の埋め込みカメラ&マイクが標準搭載になった

スピーカーもディスプレイ下部に搭載されている

カメラは1.3メガピクセル、1秒あたり30フレームを撮影可能なもの。ビデオチャット用アプリケーションとしては「CyberLink YouCam」が付属する。スタンプを使った多少の画像加工は残されているものの、画面エフェクトなどの遊び要素はほとんど排除されている。

実際に「CyberLink YouCam」を起動してみると、十分にスムーズな映像が撮影できた。しかし色合いを見ると、標準設定ではかなり白茶けた感じのものになっている。会議利用として支障があるほどではないが、美しい映像というわけにはいかないようだ。画質調整をすると色はかなり変化するから、使いはじめる前に調整するとよいだろう。ノイズリダクション機能を強めにかければ、オフィスでありがちな蛍光灯のちらつきなども気にならなくなる。

ビデオチャット用アプリケーション「CyberLink YouCam」を搭載

オプションの「HPステレオヘッドセット」(2,100円)

本格的な会議利用に向けて、オプションとして「HPステレオヘッドセット」も用意されている。ディスプレイ下のスピーカーもビジネスモデルとしてはなかなかよい音を出しているから、埋め込みマイクと合わせて利用することもできるが、打ち合わせ等で頻繁に利用するならば購入を考えてもよさそうだ。

画面の輝度などを簡単に切り替えられる機能として「HP My Dispray」も用意されている。デフォルト、動画、文字入力、ゲームと4つのモードを切り替えられる仕組みで、それぞれの設定はユーザーが自由に変更可能だ。標準設定の状態で「文字入力」に切り替えてみると、最近のPCとしてはかなり暗めの表示になる。長時間画面を見つめながら文字入力をすると考えるとちょうどよい明るさだ。しかしこの設定でカメラを使うと、かなり暗い。動画やゲーム設定もコントラストが強く、カメラ利用には向かない。会議時には「デフォルト」、ドキュメント作成時には「文字入力」と使い分けるのがオススメだ。

「HP My Dispray」で4つのディスプレイモードを簡単に切り替えられる

各モードの設定内容は自由に調整可能だ

輝度だけでなく色温度も指定できる