本体だけでほとんど"何でもできる"
続いて、単独での機能を見ていこう。ホームメニューには8つの項目が並び、上段が「コピー」「写真の印刷」「スキャン」「セットアップ」、下段が「塗り絵印刷」「ノート罫線印刷」「データ保存」「困ったときは(ヘルプ)」だ。
コピーのメイン画面では、カラー/モノクロ/部数/コピー濃度を設定できる。用紙サイズなどを変えたいときは、「設定変更」の「用紙とコピーの設定設定」から行う。レイアウトや倍率なども変更可能だ。
写真印刷のメニューも豊富だ。「写真を見ながら選んで印刷」は、メモリカード内の写真を読み込み、出力したい写真や枚数を設定して印刷するもの。おそらく、ダイレクト写真印刷ではもっとも使う機能だろう。「用紙と印刷の設定」や「写真の色補正」なども設定できるが、メニュー項目が多くて階層も深くなっているのは気になるところ。ただ、自分なりの設定が固まってくれば、細かい設定の変更はほとんどしなくなる。
印刷結果を確認する「仕上がりview」。補正に最適な「仕上がりview」の強さが右のゲージで表示される |
自動で画質補正を行うほか、人物や風景などに合わせた自動補正をかける機能も。明るさ/コントラスト/シャープネス/鮮やかさ調整と、細かい調整が可能 |
すべての写真を印刷したり、手書き合成シートを使ったオリジナルの印刷も可能だ。1枚の用紙に最大20面まで印刷できるレイアウト印刷や、人物の顔を美白小顔に調整するナチュラルフェイス印刷など、豊富な印刷メニューが並ぶ。オーダーシートを印刷してから、セレクトした写真を印刷する機能も備える。このあたりは従来モデルから実装されていた機能だが、シーンに応じてさまざまな写真印刷が行える柔軟性は、カラリオシリーズ(中でもミドルレンジ以上のモデル)の特徴だ。そのぶん、液晶メニューがやや複雑になっている側面はあるが、使っているうちに覚える。
「スキャン」では、まずスキャンしたデータをどこに保存するかを選択。その後に保存形式やスキャン範囲などを設定する。保存形式はJPGとPDF、原稿タイプは文字か写真だ。品位は速度優先か画質優先を選択する。
「セットアップ」ではプリンタの基本設定やネットワーク設定を行う。無線LANの設定機能は、バッファローのAOSSや、Wi-FiアライアンスのWPSといった簡単接続機能に対応する。
下段の「塗り絵印刷」は、スキャンした原稿やメモリカード内の写真を下絵にして、塗り絵用の線画に変換して印刷する機能だ。「ノート罫線印刷」は、ノート用の罫線やマス目を印刷する機能。背景に薄く画像を入れることもできる。罫線以外にも、もっと多彩なノート用のデータがあるとよかった。